Jan/2008-Mar/2008 (Log of e-PAD)

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履き替えました。 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/03/04(Tue) 01:25 No.135 Home [返信]
稲垣サン

昨日P ZERO ROSSOに履き替えてマイリマシタ。
第一印象はナカナカ良いカンジです。

(サイズにも因りますが)価格帯が価格帯なので、オイソレと誰にでも薦められると云うモノではありませんが、MICHELIN、BSばかりがタイアでは無いのだと改めて認識することとなりそうです。

快適でありながら、グリップレベルが非常に高そう。
馴らしが終わったら『踏んで』みますネ。

#いやァ、『PIRELLI』も侮り難し・・・(笑)

クルマの出来と手抜き 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/25(Mon) 21:46 No.125 Home [返信]
なんだか濃い議論が続いておりますが(書いているのは私も含めて約3名様なのですが・笑)

新しいスレッドをもうひとつ立てました。
ま、微妙なネタでもありますので、あまり結論を急がず、じっくりとやりましょうか(笑)

Re: クルマの出来と手抜き 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/25(Mon) 23:54 No.126 Home
イキナリ身も蓋もないことを言いますが,やはり景気のいい時のクルマは出来がいいようですな.
こりゃ当り前な話で,景気が良きゃ購買力は高く,よって売値も高く出来,ひいては多少原価が高くても会社から大目に見て貰える.ってことで.

現に景気の良かった50年代後半~60年代のクルマは総じて出来が良く,70年代になると途端にヘッポコになり,80年代には盛り返し,90年代には再び凋落.となってますからなぁ.生産国によって数年のズレはありますが.

Re: クルマの出来と手抜き 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/27(Wed) 01:09 No.127 Home
稲垣サン

呼ばれました。(笑)

>私も含めて約3名様~

3名様ではなく、2名様と1匹というカンジもいたしますが。(爆笑)
1匹はもちろん、私ですね。>さんどろ

さて本題へ。

総論はお師匠サマの仰る通りなんですが、各論ということで。

コンセプト(具現)でのクルマのデキという視点では、景気の良い時のそれはまさに『玉石混合』だなと思います。
日本のバブル期(1986~1991)を見れば一目瞭然ですね。

初代セルシオ/初代ユーノスロードスター/スカイラインGT-R(R32)/初代レガシィといったところは(個人の嗜好の部分を除けば)皆良い出来のクルマであろうかと思いますし(一応でも)現在まで続く『看板』クルマでもありますね。

ところが、この時期にコケたクルマも多々ございました。
広島の会社がチャンネル広げすぎて、屋根開きグルマ以外は壊滅状態であったとか(ロータリーも販売数量としては不発でしたね)今は乗用車生産から撤退して久しい商用車メーカーが変なネーミングのサスペンションを搭載してFMCした『双子座』がこれまた壊滅的に売れなかったとか。2代目は『街の遊撃手』のキャッチフレーズで売れていただけに極めて対照的でした。
ま、売れなかったのは西堀サスペンションのせいではなく、2代目から3代目への車両コンセプト移行・具現に際しての『大間違い』によるものだったと思いますが・・・>『双子座』

#そういえば、トラック3台購入で『双子座』1台付けます、みたいな捌き方をしていたそうです。
(関係者より直々ヒアリング済み)

また、外資に救われたアノ会社なども、バブルの凋落と共に衰退していったのは見ての通りでしたね。

#泡でウカれて周りが見えなくなっていたからだろうか?>凋落

それにしてもふた昔近く前は、『双子座』『東洋工業』に限らずワケの判らないコンセプトのクルマも多々出ていたなぁと思います。
(カネ廻りがヨカッタからこそ出来たことですね)
そういう意味では20世紀の終わりに出てきたクルマはコンセプトとしては質実剛健なモノも多く見られるような気がいたします。実際、各メーカーともラインアップが絞られて、廃絶モデルも前世紀の終わりから今世紀の初めに多く出ており、淘汰が進んだのは史実で、数多の『キワモノ』が去りました。
(排ガス規制対応、衝突安全対応といった要素もありましたが・・・)

工業製品としてのクオリティ面では、生産技術の向上、素材や構造や機構の進歩と原価低減との相関関係の綱引きという印象であり、現在(21世紀以降)のクルマが即ダメということでも無いという私見です。が、しかし、現代のクルマで材料と工数をふんだんに注ぎ込んでいるものは決して多くはなさそうで、よって経年変化に弱いのではないかという疑念を持っています。
(もちろん、一般大衆とは無縁の高額車であればハナシは別でしょうが)

先に記載の『外資に救われた』某社など、銅線(スケア)を細くまでしてコストカットして居るとの評判であります。
出来る限り、乗りたくないなぁ。

#勿論、自分で買って乗る気などは毛頭ありませんが。
 それに、抵抗が増えると燃えるんじゃなかろうか?(不安)

輸入車にしても、(EU統合以来)欧州は景気が良いようですが、それに伴いワケの判らないコンセプトで素材コストは削っておきながら上代だけはせしめようというクルマが出てきているような印象を私も受けます。国民車に関して限定しても、内装の質感などは確実に落ちている印象です。キレイなんだけど薄っぺらいというか、内装のシボの回数とか減らしてるだろ、ってカンジですね。エクステリアとスタイリングは必然性の無いクルマ=目先のカッコを優先したクルマが増えていないかとも思います。事実、モール等のブラックアウトが減り、鍍金キラキラなものが増えました(よね)。ゴマカシの手法か?とつい思ってしまうのであります・・・

モデルサイクルもだんだん短くなってきているのは、目先を変えてでも兎に角売ってしまえ、という流れのような気がしてなりません。日本のバブル期の繰り返しが現代の欧州で展開するような事があれば・・・考え物かもしれませんね。

長くなるのでいったん締めますね。
(長くしておいて無責任ですが・・・(爆))
Re: クルマの出来と手抜き 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/28(Thu) 23:53 No.129 Home
自動車というのも、工業製品なので、生産技術的な出来のよさと設計の出来のよさを分けて考えないとごっちゃになる様に思うのですがいかがでしょうかね。

生産技術的な出来という面では、どうやって設計されたものをばらつきなく、安価に、大量に(場合によっては少量)生産するかというミッションをこなすために各メーカ(クルマメーカというよりはそのサプライヤが)が努力するわけですよ。

根本的にこういう形状にしよう、こういう素材を使おう、というのは設計の問題になるわけですね。

製造にも、設計にもそれぞれにいろんな制限があります。
単純にただの「手抜き」というものは現代の製品にはあり得ません。必ず何らかの意味があります。
現代の(どんなものでも)製品というのは、大量生産品ほど、ばらつきが少なく、コストが安く、精密で、不良品が少ない、となるのは当たり前です。逆に精密で不良品が少なくなければ、コスト低減できないからです。

クルマ評論って、その辺を見逃していませんかね。
ただ、熟練工が手をかけて作ったものはすばらしい、大量生産品は安物で恥ずべき、という感覚が前提となって行われている評論が多いような気がします。それはおかしいんじゃないかと。
Re: クルマの出来と手抜き 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/29(Fri) 02:53 No.130 Home
稲垣サン

なんだか、『釈迦に説法』みたいなカンジですが・・・
(私は製造者側の人間ではございませんので・・・)
でも続けます。なんてたって『態度のデカいアマチュア』ですから。(笑)

>生産技術的な出来のよさと設計の出来のよさを分けて考えないと~

その通りですね。確かに判りづらくなりますし、論点も度々ぶれるでしょうし。
ただ、概念が設計と生産技術、製造工程を経て、数万点の部品が結集したものが『クルマ』という工業製品である以上、最後は一緒に論じなくてはならない場面もあるかなと思います。
また、生産技術の進歩、向上により従前は不可であった設計が可能となった事例も色々ありますし、今後も出てくるでしょう、という点もありますね。
これからの話であれば、現時点では乗用車へのカーボン素材利用は極々限られたモノですが、いずれは多々利用されるでありましょうし、カーボンの軽量高剛性を生かした設計が為されるであろう、といった事ですね。
実際、カーボン素材メーカーは近未来の自動車産業への供出を視野に入れておりますね。(東邦テナックスetc)

しかし、できるだけ分けて論ずる方が混乱を招かないというのは賛成です。

#アナタが一番乱していると云われてしまえばそれまでですが。(苦笑)

>大量生産品は安物で恥ずべき~(中略)それはおかしいんじゃないかと。

これはまさに仰る通りだと私も思ってます。
(粗造乱産であれば話は別ですが)同じ寸法、同じ形状で大量に作ることがどれだけ難しいか、手作業では殆どムリというものです。
試しにホームセンタで鋼管買ってきて等間隔に自分の手で切ってみればイイのだ。>ヒョータクレ
3つと揃わんぞ。(チト大袈裟ですが)

大量生産、大量作業を具現化するための工作機械や設備にどれだけ初期投資や(維持のための)原価や経費が必要かということも世間一般にはあまり知られない内容なんでしょうね。

海外へプラント移転する際の税関提出用書類への記載金額なんて・・・
見たらゾッとしますよ。(設備の内容にもよりますが)
金型ひとつ取ったって、スゴイ値段しますし。

#書類見るたび絶対事故起こせない、っていつも思ってました。

大量に作るからこそ、減価償却が広く薄く按分されているのであるという事実はもっと知って欲しいところではありますね。もっとも、あまり細かく知られてしまうと、専門家にかかれば部品(製品)原価そのものがバレてしまうでしょうが。

すみません、また逸らしてしまいましたね。

贔屓のタイア 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/21(Thu) 23:51 No.115 Home [返信]
私はTipoの頃からPirelliが好きで、タイアを買う、ということになるとPirelliを選んでしまうんですね。
手に入らないときはDunlopだったりするんですが。

でも、最近は、何を選んでいいものかわからなくなってきました。
Re: 贔屓のタイア 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/24(Sun) 22:21 No.117 Home
ハイパフォーマンスモデルはさておき,普段使いのタイアの場合,製造技術が成熟して,性能が平準化して来た.ということなのかも知れませんな.

以前のワタシは氏と違って MICHELIN 贔屓にて,「PIRELLI なんざぁすぐオゾンクラックの来る粗悪タイア」だの「MICHELIN の値段は殆どボッタクリ」だのと,よくお互いに貶し合ったものですが(笑),もうそういう楽しい口プロレスって成り立ちませんからねぇ.

そのうち「タイアなんぞはハンコックかタイランド製チャンピオンで充分よ」なんて時代が来るのも遠からず……でしょうかね.そも今の MICHELIN なんて大方はタイランド製だしなぁ.
Re: 贔屓のタイア 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/24(Sun) 22:45 No.118 Home
そうですね。タイアの話題って、もう昔話でしかないのかもしれません。業界再編で、買収だ、提携だというのが広がり、ブランドは違っても、中身はそう変わりないということなのかも知れませんね。

MICHELINはですね、124にMXEを履いていたんですが、これが印象あまり良くなかったんですね。(考えてみれば、MXEって、当時提携した(いまはMICHELINが買収しちゃいましたが)オカモトで作ったタイアだったんですよね)でも、MXTは履いてみたかった・・・
Re: 贔屓のタイア 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/24(Sun) 23:18 No.119 Home
> MXE

確かに MXE は芳しからぬタイアでしたなぁ.あれは前モデルの良作:MXT の後継と位置付けられていて,ワタシもスッカリそのつもりで友人に奨めてしまい,実際に乗ってみたらナンジャコリャ…ってことがありましたわ(汗)

何で退化したのか,今でも不思議に思っております.あとオカモト系の駄作 MICHELIN というと,軽|コンパクトカー用の MXK ってのがありましたな.あれもヘッポコであった. ……と,このように昔話ばかりに(笑)
Re: 贔屓のタイア 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/25(Mon) 00:03 No.120 Home
稲垣サン

My国民車がタイア交換の必要に迫られましたので、先ほど発注してきました。銘柄は、P ZERO ROSSO。私にとっては、ほぼ初めてといってよいPIRELLI装着となります。
高価なコトは高価ですが、近所のショップの店長のススメに従ってみることとしました。
そもそも、P ZEROを装着するに相応しいクルマとの付き合いはこれで最後になる可能性もありますので、今回は舞台から飛び降りるこにしました・・・。
(こんな私でも何故か今では家族持ちですので、次のクルマは家計に優しいモノとなるでしょう・・・)

さて、タイア選びですが、要求水準を何処に設定するかにもよるでしょうが、欧米や日本のメジャーブランドによる相応のグレードのモノであれば、商品保有の性能指向(運動/快適/ロングライフ/省燃費といった)に左右される部分はあるものの、工業製品としての出来具合という面においては特筆される差異は無いと考えても支障ないかと思います。

だから、ブランドイメージのみを妄信して『絶対BS』(冬タイアで信者が多いですねぇ)とか『兎に角MICHELIN』と云うのも、逆に『○○はダメ』とか云うのも、何も考えていないに近い証左でしょう。

そうは云っても、最後は(数少ない)自己体験とブランド(イメージ)しか決め手が無いのもまた真実であろうと私は思います。

(興味のある範囲内に限っても)全てのタイアを試せるワケでもありませんし、他人の風評だって丸ごと鵜呑みにすることも出来ないとなれば・・・と云うコトですね。

要求水準に嗜好性を盛り込んだ場合、他人の文章とか表現を自己の感覚に置き換えることができなければインプレッションなんて見ても殆ど役に立つワケが無いですし、その置き換えは極めて困難でしょう。
そもそも感覚は自分で体験しなければ得られないモノだと兼坂センセイも仰せでゴザイマス。

ならば今回のアナタはどうなの?と云われれば、売り手の人柄を信じて『冒険』してみようと思った次第なんですが。(笑)

>何を選んでいいものか~

稲垣サンが今回こういう書き方をした背景には、PIRELLIに対して『不信』のようなモノが出てくる何かがあったということなのでしょうか?だとすれば気になります。
これから購入と装着を控えている身となれば・・・。
Re: 贔屓のタイア 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/25(Mon) 00:35 No.121 Home
まずは自己弁護レスからです。(苦笑)

>何も考えていないに近い証左でしょう。

タイアショップ訪問や昼寝や食事を挟みながらボチボチと打ち込んでおりましたら、お師匠様と稲垣サンの書き込みがございまして・・・

第三者的に見た場合、上記表現がお師匠サマへの『冒涜』に映る危惧がゴザイマスが、もちろんお師匠サマは対象に入っておりません。(断言)稲垣サンも云うまでもなく、ですね。

>オカモトで作ったタイア~

昔、ランエボにGTX VIRAGEを履いておりましたが、アレはオカモト製の可能性ありかと思いました。(確か、日本限定モデルだったかと記憶してます)
私見では、タテヨコのバランスの取れた『イイ』タイアだった印象があります。パターンノイズが五月蝿いという評判もありましたが、当時のさんどろ号はエンジン他がもっとウルさかったので気にも留めませんでした。(笑)
でも、数年で生産中止になってるんですよね・・・
やっぱり『タコ』だったのだろうか?>VIRAGE

#こんなコトならサイドウォールで原産国表示を確認しとけばヨカッタかな?(笑)
Re: 贔屓のタイア 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/25(Mon) 20:28 No.122 Home
>稲垣サンが今回こういう書き方をした背景には、PIRELLIに対して
>『不信』のようなモノが出てくる何かがあったということなので
>しょうか?だとすれば気になります。

いや、そういうの特にないんです。
今履いているのはDUNLOPですしね。

Pirelliのタイア、最後に履いたのはP7でした。これはいいタイアだと思いましたけどね。
Re: 贔屓のタイア 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/25(Mon) 20:32 No.123 Home
連投ですが

>オカモトで作ったタイア~

オカモトのタイアの設計、製造の能力は必ずしもタコだったわけじゃないと思いますよ。MICHELINとの合弁した最初の製品だったから、うまく調整できなかったということなんじゃないでしょうかね。でなければ、最終的に買収、ということにならなかったのではないでしょうかね。

abarth考 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/16(Sat) 16:37:24 No.102 Home [返信]
abarthといえば、FIATやSIMCAベースの小型車のチューニングカーメーカと認識されているような論調を多く見るような気がしますが、実際にはどうだったのでしょうね。

思うに、この論調は実は彼らの意図することではないような気がするのですね。
Re: abarth考 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/17(Sun) 23:13 No.104 Home
私が思うには,アバルトという組織の本質は,一種のアドバンストデザイン・シンクタンクだったのではないかという気がしています.そう考えなければ,あのオーバーテクノロジなモノ造りの意義が解りません.これは旧いアバルトに触れたことのある人なら,誰もが納得してもらえる筈です.ただ速いクルマを造るだけなら,ああいう凝り方はしなくても良い.というか不要でさえある筈です.

レースはそのテクノロジ・ショーケースみたいな実証フィールドで,チューニングカーやパーツ,或いはアパレルやキャラクターグッズはお金を稼ぐため.というような位置付けでしょうか. (もちろん,販売した製品の質は彼等の技術を反映して非常に高いことは言うまでもありませんが)

FIAT に吸収された後も,そういう性格を保持したまま堅調に進めば,今で喩えればちょうど PORSCHE DESIGN のような企業になったような気がしますが,あいにくと現実は,FIAT の朝令暮改の方針や,人的・物的リソースの分散などから,単なるチューナとしての立場しか与えられなかったことは非常に惜しまれますね.

Re: abarth考 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/18(Mon) 21:48 No.105 Home
思っていたことを書かれてしまったので、書くことがなくなってしまいました(笑)

そう。チューニングカーとかパーツって、商売道具であって、必ずしも本質ではないと思うのですね。本来は、Abarthのバッジが付かない部分での仕事の方が本質なんじゃないか、と考えてます。

ただ、そういう仕事は次第に仕事の規模も大きく、お金もかかるようになってきて、大きなメーカが内部に吸収してやる仕事になってきちゃったんでしょうね。Abarthが得意にしていたのは特にメカニカルな部分だったでしょうからね。スタイリングとかパッケージングという世界は、その後20年位にわたって、カロッツェリアに外注されていましたが、これと比較すると対照的です。(ま、ただしGHIAがFORDに吸収されたあたりから、時代が流れてベルトーネが倒産するなんていう最近までそういう流れは続いていますので、スタイリングとかパッケージングも大きなメーカに吸収されていく流れなのかもしれませんが)

「たられば」の世界ではありますが、AbarthがFIATに吸収されず、現代も残っていたら、そうですね、やっぱりLOTUSとかPORCHEみたいにアドバンスドデザインを売る会社になっていたんでしょうね。
Re: abarth考 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/20(Wed) 00:32 No.107 Home
> そういう仕事は次第に仕事の規模も大きく、お金もかかるように
> なってきて、大きなメーカが内部に吸収してやる仕事に

という組織編成の傾向は特に80年代に強かったでしょうねぇ.その結果,開発部門の所帯ばかり大きくなって,トレンドへのキャッチアップは鈍くなるわ,即応性のある小回りの利いた開発は出来なくなるわで,結局は肝心の商品の魅力がガタ落ち,ユーザも可もなく不可もない凡作ばかり見せられる状況に慣れっこになって「クルマなんか動けばいいや」と醒めた目で見るようになり……

…まぁそんな陥穽に落ち込んだのは FIAT ばかりじゃないような気もしますが(笑),少なくとも Abarth のブランド・プレステージと,それを裏打ちする高い技術力とを,解体にも等しい冷遇で台無しにしたのは FIAT 自身の大失策には違いありませんね.

特に「ブランド・プレステージ」ってのは,今なお,これを持たない日本や韓国のメーカがどれほどの大金を使って得られていない現状を考えれば,蕩尽行為としか申し様もありません.

それを反省したからなのか,あまりにも遅きに失した気がしますが,去年の Abarth リボーン,そして昨日のファクトリ操業開始と,ひとまずは明るい話題,と喜ぶべきなのかどうか,今までの朝令暮改を考えると,つい眉に唾を付けてしまいますけどね.
http://www.afpbb.com/article/economy/2352857/2656762
Re: abarth考 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/20(Wed) 22:23 No.108 Home
実は私は、昔のAbarthがFIATに吸収されずに残っていたとしても、残念ながらメーカとしては残らなかったのではないか、と思っています。
先にはLotusとかPorcheのような、と書きましたが、LotusやPorcheからクルマの製造を抜いた部分のような、と書いた方が意図するところです。

スタイリングにおける、イタルデザインとかピニンファリーナのような存在とでも言いましょうか。で、得意なのはメカニカルな部分、となると業界は知る人ぞ知る、でも普通の人は知らない、という会社になったのではないか、と。
Re: abarth考 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/21(Thu) 12:17 No.113 Home
> 製造を抜いた部分のような

ワタシもそう思いますな.今日び,過去のような少量生産の小型スポーツ車が採算に合うとは思えません.ですので上記の新ファクトリのように,プロダクションラインから先に立ち上げて行くやり方は,どうも首を捻るところです.

尤も,中小零細企業の競争力・技術力が高いイタリアでは,ごく近年までのマッジォーラのように,スペシャリティモデルに特化した少量生産体制を充分ペイさせていた事例もありますから,日本や他の英欧国で想像するよりは実現のハードルは低いのかも知れません.また,新ファクトリは,そのような少量生産技術の継承維持という意義があるとも解釈出来ます.

あの種の技術は (日米のように) 一度断絶すると,回復は殆ど無理ですし,我々技術者も,「あのような生産手法は今ではもう出来ない」と自らの思考に枷を嵌めてしまう傾向は強く,その見えない制約が新規性のある製品開発を掣肘しているという反省点はありますね.つい「出来ない理由」を考えることが癖になって,後ろ向きの開発になりがちです.

# 山崎 亮志氏も,「ランボルギーニ・ソーニァが造れたのはイタリアの中小零細企業の高い技術力に与るところが大きく,日本で造ることも検討したが,産業構造の違いから到底成立し得ない」とは言っておられました.
Re: abarth考 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/21(Thu) 21:37 No.114 Home
>プロダクションラインから先に立ち上げて行くやり方は,

まぁ、今回は、ブランドイメージを先行させての話ということなんでしょうね。しかし、せっかくのAbarthをどのように育てていくつもりなんでしょうね。Arpinaみたいなイメージなんでしょうか。だとしたら、キツいでしょうね。(Arpinaは「チューニングカーではないという議論があるのは承知の上ですが)チューニングカーって、小型車の場合は価格に転嫁しにくいじゃないですか。
結局、以前のフィアット・ラインアクセサリの延長になっちゃいました、というオチだけは勘弁していただきたいものです。
Re: abarth考 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/24(Sun) 02:18 No.116 Home
稲垣サン
お師匠サマ

内容が高尚で参加が遅れてしまいました。(笑)

今回のAbarthの復活は、AUDIならS or RS、VWならR、BMWならM、MBならAMGといった位置付けを狙っての『販売戦略』であると私は思っております。
ベースグレードに対するハイパフォーマンスラインを設けて、マージン幅を拡げて収益とブランドイメージ向上を目論んでいるというところかと。

でも、『みんなのFIAT』ということで魅力的なプロダクト(クルマ)が手の届く値段で出てくるのなら、それは歓迎すべきコトと思いますし、そうあって欲しいですね。
ヨソのハイパフォーマンスラインは一般大衆には高価ですので。(そもそも、そんな層は狙っていないと云われればソコまでですが。)

いずれにしても、『ブランドネームとして』だけの復活でしょうし、昔を知るヒトには物足りないモノであろうことが推察されるかと思います・・・。

一個人としては、ちょっぴりは期待したいところでアリマス。
>Abarthの復活

Gmailはじめてみました 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/20(Wed) 23:21 No.112 Home [返信]
なるほど、なかなかうまくできていますね。
チャットなんか久しぶりにやりました。

毒がツヨいかなァ・・・ 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/06(Wed) 01:24 No.94 Home [返信]
稲垣サン

燃えない気体のハナシよりドライヴァが燃えられそうなクルマのハナシ、ということで。

コレ(hpご参照)、FSXでどうですか?

※webCGから引用するのはシャクだったので(笑)ヨソから浚ってきました。

でも、稲垣サンは独車の方が似合うような印象が私にはありますねぇ。あの頃でしたら、TipoよりJettaってカンジかなぁ。

※気分をワルくされたらすみません・・・

私も今、国民車に落ち着いているのも、もともと私のようなキャラクタに合うクルマはラテン系ではなく、ゲルマン系だからなのかな?と思うこともあります。

#周りは否定するでしょうが。ゲルマン系も似合わないって。(苦笑)

そういえば稲垣サン、Audi Quattroのハナシもアップされてましたよね。スポーツクアトロとか、ホントに似合いそう。

でも、ホントに薦めたいのはM1かな。
#極めて無責任ですねぇ。(笑)
Re: 毒がツヨいかなァ・・・ 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/06(Wed) 22:25 No.95 Home
Fiat Grande Punto Abarth SSですか。
個人的にはAbarthルックのFIATには興味が持てないんですね~。

Abarthってもともと、レーシングカー、またはレーサーのベース車両のメーカと認識しております。どうしても、自分で運転するクルマとは考えられないんですね。

現代のAbarthはそういう純粋さがなくなっていますので尚更(笑)

結局、私はCセグメントかDセグメントあたりのハッチ、セダン、ワゴンあたりが好みなんですよね。2ドア車両はどうも使い勝手も悪くて。背が低いと尚更乗り降りしにくくて窮屈で嫌なんですよね。技術的な方向性を見たり、他人のクルマとして眺めるのは好きなんですが、いざ、自分で乗り回す用だと、躊躇しちゃいますね。

昔、借りて乗ったTHEMAとか164とかはいい車だったなぁ・・・
毒が弱過ぎですっ (Re: 毒がツヨいかなァ・・・ 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/10(Sun) 04:00 No.96 Home
> 現代の Abarth はそういう純粋さがなくなって

同感ですなー.これがコモンレール1.3L にスーパーチャージャ+ターボで,VW の TSI エンジンとガチンコ勝負……とか,いやいや,そんなもんじゃ甘いか.

もっと突っ走って,今,Abarth の一部残党は N.Technology でハイブリッド・フォーミュラカーを設ってる筈ですから,まんま直系の技術で,Trepiuno にマレリ+デンソーのホイール・イン・モーターを叩き込み,直流モーターと全輪駆動ならではの強大なトルクにモノを言わせ,コーナー立ち上がりでポルシェの頭を押えるチンクェチェント・エッセエッセ・イブリード…

…なんてのなら,「おぉっ.これはまさに Abarth だっ!」と感激出来るんですがねぇ.

# いや,往年の Abarth は1960年代にマルチリンクサスやタンブル燃焼をやってたぐらいですから,今サソリの紋章を付けるなら,そのくらいのアドバンスト・テクノロジを誇示してもらわんと毒が弱過ぎです w
Abarth・・・(Re: 毒がツヨいかなァ・・・) 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/10(Sun) 08:58 No.97 Home
まぁ、以前のAbarthがやっていたような仕事は、総合自動車メーカが音頭を取らないとやってられないような規模、コストとなってしまっていますから、中小規模のコンストラクターでは難しいでしょう。時代の流れと言ってしまえばそれまでですが。(寂しい話ではありますけどね)

結局、大きな企業でなければ、資本的に、開発コストに対してリスクを負うことができなくなるほど金がかかるようになっていること、複雑さが増したことにより分業化が進み、たくさんのサプライヤを使う必要がある、また内製するにも人数が必要になっているので、なおさら大きな会社じゃないと(いろんな面で)面倒を見切れない、ということなんでしょうね。

Abarthが企業として生き残っていたら、まぁ、どこでもいいんですがどこかの大メーカに買収されていても、今のFerrari程度の開発と商売とができたらどうなっていたんでしょうね。

Re: 毒がツヨいかなァ・・・ 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/12(Tue) 21:32 No.98 Home
さんどろさんの狙いはこの辺にあると思います(笑)ので、遅くなりましたが反応することにしましょう(爆)

>でも、稲垣サンは独車の方が似合うような印象が私にはありますねぇ。あの頃でしたら、TipoよりJettaってカンジかなぁ。

私がTipoを買ったのは、サイズが手ごろ、デザインがよろしいということに加えて、手ごろな値段だった、ということがありました。
実際に乗ってみると、Tipoは、室内が非常に広いだけでなく空間の切り方が上手かったのですね。

それに比べると、当時のVW車、Golf/Jettaは(もちろんII型ですが)見劣りがするわけです。まぁ、これはこれで仕方がない。スパダ氏率いるIDEAが設計した車体でしかも設計が新しい。(これでGolf/Jettaの方が、ということになるとイタリア人も立つ瀬がないわけですが)
あこがれたことすらあったVWのGolf(II型)ですが、Tipoより見劣りする上に、高価でした。

そんなことがあって、VWっていまだに引いてしまうんですよね。

BMWはそもそも手が出ない(と思っていた)上に、実はパッケージングはFIAT車の方が上手(だと思いますけど変ですか)だったりして、「ふん、高価いくせに」と思っていました。(今はずいぶん見方が変わっちゃいましたけど)
Re:(子煩悩パパには) 毒がツヨいかなァ・・・ 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/13(Wed) 02:19 No.99 Home
稲垣サン

引っ掛かっていただき(笑)アリガトウゴザイマス。
斯く云う私はこの降雪のあたりから病に伏せて居りました。
といっても、タダの胃腸風邪ですが。(自爆)
漸く直った次第で。

何か、私が持ってる稲垣サンの第一印象って『質実剛健』なんですよ。
だから独逸ってのは短絡的ですが、そこはさんどろと云うコトで(笑)

>室内が非常に広いだけでなく空間の切り方が上手かった

コレは仰る通りですね。実感してます。
ひと昔(以上)前、旧・稲垣邸から大の男4人で御殿場高原へ出撃したときのコトを想い出しますね(懐)私は身長175cm【公称値】ですが、後席で伸び伸びしながら西湘の道路を揺られて行きましたねぇ。トテモカイテキダッタ。

JETTAについて云えば、トランク容量は現行(5型)よりも先代(2型)の方がVDA値は大きいそうで。でも、GOLF2はねぇ。
大きさだけでいうなら現行ポロくらいしかないわけですし。
でも、小さいクルマ(Bセグメントくらいまで)を作らせたら世界一なのはやはりVWではなかろうかと私でも思うワケです。
あのメルセデスをもってしてAクラスをマトモにするのにどれだけの歳月を費やしたコトか・・・。

>高価でした

これは、本国価格も去ることながら
(松本葉サンのエッセイでもFIATよりGOLFが高いような記述がゴザイマシタ)
インポーター:梁瀬の功罪の内の罪の部分ですね。
私も未だにGOLF:割高のイメージは拭いきれないでおります。
中身を考えるとソウでもナイのはアタマでは理解できるのですが、いやはや『刷り込み』恐るべし。(苦笑)
だからベンツは買えません。恐れ多くて・・・(先立つモノもナイですが)

>「ふん、高価いくせに」
私は今でも思ってます。(爆笑)
ありゃオカネモチの為のクルマだとも。>バイエルン発動機

#コッチもやっぱり買えません・・・(苦笑)

道具としての在り方が大衆車メーカーとは違う位置にあるからこそ、パワートレインの動的バランスを最重視したパッケージを採り続けてきたように思います。でも敗戦国だから基本的に2シーターは作れない。博士のトコだって(マトモに使えなくても)後ろの席がついているワケだし。

動的バランスを重視しての直6だったり、FRであるということと私は理解しています。>バイエルン
ある程度大きく創れば、人間の居住空間は設けられるという意図も感じられます。ドウ考えても奴等、エンジン搭載位置から決めて掛かっているように見えるので・・・。
WW IIの単座戦闘機がそうであるように。
もっとも、最近のXシリーズとか1シリーズとか見てると、大分軸がズレてきたプロダクトも出ているのかもしれませんね。

実際乗ってませんので詳しくは存じませんが、風評では生鮮的な、消耗品をふんだんに交換して初期性能を維持していくようなクルマと伺っているだけに、手のかかる『骨太な』お姉さんという印象がゴザイマス。単なるイメージ論ですが。

それにしても最近のBMWはデカい。
現行の3シリーズとひと昔前の5シリーズ、どっちが大きいのダロウ・・・(謎)

お師匠サマ
>コモンレール1.3L にスーパーチャージャ+ターボ
コレ、『四つ輪』アタリがヤりそうでコワい(笑)
彼らにとっては手中の技術だし、生産設備も持ってるし。

#どーせヤるなら国民車ブランドで。
 私が買いましょう。(廉ければですケド・・・)

60年代、70年代におけるサソリのステータスや突出性を時代考証すれば、今回のプントターボなんぞ甘々ちゃん、と仰られるのもヨク理解できますが(笑)マダ首も据わらない愛娘をお持ちの子煩悩パパにはウマ180頭は刺激的かと思ったのですが・・・

どちらかといえば、ドアの枚数より過給機で却下されるかと思ってました・・・
稲垣さん、自然吸気がスキそうだし。>これまた思い込みです。(笑)
Re: 毒がツヨいかなァ・・・ 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/13(Wed) 23:23 No.100 Home
過給機付きのエンジンですか。
これは特に抵抗ないんですよね。

まぁ、そもそも過給機付きでピーキーなので扱いにくいとか、そういうクルマは初手から手を出すつもりもないのですけど。

だいたい、クルマを振り回して遊ぶ(コーナで横向き、とかサーキットとかジムカーナとか)のにはあまり興味がないのも本音でして、それ用と思しきクルマは、自分で所有したいとはあまり思わないんですね。これが。

だから、いわゆるドッカンターボ車に乗ることがあったとしても、そういう姿を晒して乗るというのは実は「いやらしい所業」と思っていることもあって、多分やらないです。高速道路でちょっとペース速め、というのはやるかもしれませんけど。

そもそも、私が好きなのは、クルマで出かけることであって、クルマ自体はどちらかというとその手段なんですよね・・・

Re:ためいき 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/01(Fri) 23:14 No.85 Home [返信]
ははぁ.近所のイエローハットにも窒素ボンベが置いてあって,
「また変なモノが流行るのぅ」と思っていたら,こういうオカルト説が
堂々と流布されておるわけですかぁ.まぁ自動車雑誌などは技術論文
とは違って,「単なる読物かつ宣伝広告」の役しか為しませんから
ただ面白がって読めばそれでいいのかも知れませんが.

それにしても何ですかその,こんなのは小学校の時の理科の成績が
凄く悪かった人しか引っ掛からないだろうと思うのですが,今は
水と水蒸気のモル数の増大の程度とか教えないのでしょうかねぇ.

ところで余談ですが,塗装用のエアは,エアドライアで水分除去
するのが常識なので,塗装屋さんで空気を入れて貰えば,無料で
窒素と同じ効果が得られてウマーだと思いますw

ところで「某所」とは何処なのでしょう.
Re:ためいき 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/01(Fri) 23:48 No.86 Home
エアの水分除去といえば、水分除去フィルタ、冷凍式ドライア、ヒートレスドライアとあって、塗装に使うのは水分除去フィルタ、使っていても(スーパーハイエンドな塗装屋さんしか使わないと思いますけど。数十万円~百数十万円しますからね)

どのくらい水分除去ができるかというと、フィルタだと室温で99.9%くらい、冷凍式ドライアで摂氏-25度、ヒートレスドライアで摂氏-40度位だったと思います(記憶なのでイマイチあてずっぽですが)
ちなみにフィルタは塗装屋さん程度、冷凍式は一般産業用~電子部品製造用レベル、ヒートレスになると電子部品製造~半導体工場用というレベルになります。

で、タイアにはどの程度のエアが必要なのか、ということになりますが、ヒートレスはもとより、冷凍式のドライアもフィルタも要らない、せいぜい寒い朝にサージタンクの水抜きをした程度のエアを使えば十分なのではないでしょうかね。

だいたい、タイアを組むときに石鹸水を塗ったりしているわけですから、その後に乾燥エアだの窒素ガスだの入れたって何にも意味ないですよね。

航空機やレーシングカーなんぞは窒素ガスをタイアに充填するそうですけど、それは温度変化が激しい条件で内圧をできるだけ一定にしよう、という目的だそうですが、F1なんぞは乾燥エアを充填するそうですので、自動車とかバイクの世界だと、お守り以外の意味はないと思いますね。

大体、「気密」という議論をすると、ゴムだのプラスチックという材料は基本的に水蒸気を透過するものなのですが・・・

あ、「某所」とはこちらです。
Re:ためいき 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/02(Sat) 00:04 No.87 Home
エアの話ついでですが、

前述のドライアで乾燥させたエアの露点の議論は、もちろんドライアの直後の話であって、配管を数十m通過した後のエアって、条件によっては無常にも水も一緒に吹いてしまうくらいの場合があるんですよ。
乾燥エアの管理って、それほど大変なんです。電子部品とか半導体の工場では、えらい工数をかけて管理しているんですよ。残念ながら、街のタイア屋さんのレベルでは無理無理。(まぁ、根本的に必要ないですからね)
冬の朝イチなんかだと、エアのサージタンク内は水がたまってますよ。十中八九。
Re:ためいき 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/02(Sat) 04:50 No.88 Home
ワタシはコンプレッサと冷凍式ドライヤの番人だったので,毎日朝晩の水抜きが
日課だったのですが,まぁ意味なく気にする人を騙すにはあんな程度でいいでしょ.
そもそも解ってりゃ気にしませんしねw
Re:ためいき 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/03(Sun) 23:01 No.89 Home
稲垣サン
お師匠サマ

結論が既に出た感がゴザイマスが・・・

私もユーザーレベルでのN2封入はムダかと思います。

そもそも、走行中にタイアの空気圧変化を体感できるかと云えば、殆どのヒトがムリというものでしょう。
左右差であれば、感知できるヒトは居られるでしょうが(私も、左右差が0.2Kくらいならなんとなくではワカります)冷感時から温感時の過渡変化が掴めるヒトというのは、周りでは聞いたコトがゴザイマセン。

#そもそも、ソコマデにタイアを熱く出来ないデショ、と思いますし・・・

また、N2封入をカンペキにしたいのであれば、インレットとアウトレットでバルブが2つ必要になるとも聞いた事がゴザイマス。

つまり、純窒素を吹いてタイアとリム内の残気を強制的に追い出すには出口が別に必要ということですネ。
でも、通常、バルブ口は1個しかないですよね。>市販ホイール
なので、管理はタイヘンなワリには意味ナイなぁ、と思った次第で。

#苦労してN2封入した後に、何処かのスタンドで空気入れてもらったりしたら元の木阿弥でしょうに・・・(絶句)

笹○サンって、ひと昔前に『異国の公団』にタスけてもらった某企業上がりと聞いておりますが、時折、マト外れの評論をすると思っているのは私だけでしょうか?もっとも、現在のヒョータクレなんておしなべて碌なモノではゴザイマセンが・・・
小林彰太郎センセイや兼坂弘センセイといったクラスの御仁は・・・もう出てくるコトはナイでしょうしねェ。

CGも地に落ちて久しいとワタシも思っております。
勿論、余程のコトが無ければ私も買いません。図書館で閲覧すれば済むコトですし。
WebCGも有料化したら見るコトは多分ナイでしょうねぇ。
Re:ためいき 投稿者:inagaki 投稿日:2008/02/04(Mon) 12:57:17 No.90 Home
ま、根本的にタイアに封入する気体は空気、うるさく管理しようとすれば乾燥空気で必要十分なのでしょう。

航空用のタイアに窒素を封入するのは、窒素ならボンベをもってくればよいので、コンプレッサ、ドライア、配管などの設備費、管理費がかなり軽くなることと、窒素ボンベなら全世界で品質が管理しやすいから、という理由と想像します。
窒素ガスのコストは量が多ければほとんど運送費ですからね。
Re:ためいき 投稿者:「い」 投稿日:2008/02/05(Tue) 07:07 No.92 Home
ウルサク管理した方が都合が良い車種,思い出しましたw

それは,さんどろ殿やワタシが大昔に乗っていた,HONDA NSR250R (二輪) なぞのフロントであります.あれは終期の扁平バイアス,乃至は黎明期のラジアルでして,断面形状を見るまでもなくタイア内の空気容量が非常に少なく,またコンパウンド依存度が高いため温度上昇も大きいこともあり,少しの内圧変化でも割合に性能が変わりました.
これは乗ると体感出来る程度ですし,また走る前と走った直後で空気圧を測ると,ちゃんと有意な違いが出ます.その少し前の MARVIC のホイールなぞは,スポーク内をも中空の閉空気室にして空気量量を増し,内圧変化の影響の低減を企図してたりしましたな.

で,どうすりゃいいかと申しますと,空気圧をチェックする度に,単に「一旦抜いてから入れ直す」のですな.こうすると組付時の石鹸水は大方は1回目で抜ける.コンプレッサ内で露点に達した水分はエアタンク下に溜って大気より減っておるわけですから,これを何度か繰り返すと,限りなくドライエアに近くなる.というわけ.

# 当時は,こういうちょっとした豆知識みたいなことが,いっぱいありましたなぁ.もちろん,今の二輪・四輪とも,こんなことやっても意味はありませぬ.そもそも,そんなに内圧変化に敏感なタイアは,既に殆どありませんでしょう.

Re:ためいき 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/02/06(Wed) 00:59 No.93 Home
そう云えば、今回クルマのみをイメージしてたので、バイクのコトはアタマからすっかり抜けていました。バイクのフロントなら、介在するものが少ないので微妙なトコロも判りやすいかなァ。
もっとも、ニブい私にはムリでしょうね?(爆)

#TESI(bimota)とかのレベルだと、どうなるんでしょ。
#これまたチョット想像がつかないです。(笑)

内圧変化に敏感なタイアといえば、ふた昔前なら4輪の(国産)Sタイアとか、2輪ならプロダクションレース対応タイア(バトラックスとかライディーンとか)なんてのがアリマシタ。

★そんなタイア履いてギンギンしてたから、NSRや86で空を飛んだりしちゃったのネ・・・>さんどろ

今はオトなしく純正ラインオフのミシュランを大事に使ってオリマス。もうすぐ2回目の車検なので交換しなくてはなりませんが・・・次は何にしようかな?

>豆知識

Tipsというか、チョットした工夫ってありましたよね。
ジャンルは異なりますが、曇り止めに中性洗剤、とか。
色んなモノを流用してたなァ・・・(懐)
尤も、未だにヤってますが。(笑)

今でも錆落としはトイレ用洗剤に頼っています。
10%濃度の塩酸がホームセンターで買えるんですから・・・
(某評論家の受け売りですネ)

手抜きのナイ・・・ 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/01/12(Sat) 02:35 No.79 Home [返信]
いながきサン

こんばんは。

#草木も眠るナントヤラ。でも夜更かし中(爆)

子供の相手をしてると、自由な時間はやはり深夜になってしまいます。
おかげで会社で眠いことったら。
なので、極力夜更かしは週末に。(笑)

さてさて、いながきサンのE30との蜜月も2年目に入ったワケですね。
早いものですねぇ。
さて、私はBMWには「全く」詳しくないのですが・・・
風評ではふんだんに手を掛け、コストカットせずに作られたクルマと聞きます。>E30
4発の方が6発よりもトータルバランスは良いそうですね。
機会を創って触れてみたいものです。>いながき号

しかし最近は、欧州車にも「アラ」が目立ってきたような気がします。
(元から目立つモノも多々ありますが・・・特にラテン系)
目に見えないところから手を抜いているような。

#まるで何処かの国のクルマみたい。(爆)

幸い、私の国民車(来春で満5歳)も手抜きではない
(内容を考えるとむしろ定価でも超バーゲン品)
代物のようなので、長く大事にしていきたいと思っています。
外見はフツーなのに内燃機関が尋常でないところも非常に気に入っていて・・・

さて、私のクルマは何でしょう?

#別に興味はナイって云われたらどうしましょ。(笑)
Re: 手抜きのナイ・・・ 投稿者:inagaki 投稿日:2008/01/13(Sun) 23:07 No.80 Home
う~む。クルマのコストカットと時代性というあたりの話は長くなりそうなので、現時点ではこの際ばっさりカットさせていただきたく(笑)

E30って、結局E21に新技術だったり、新しい考え方を「追加」したモデルだと思うんですね。スタイリングにしても、プロポーション自体はE21のころとそう変わらない(ディテールはスパーダが相当に弄りまわした痕跡がありありですが)し、エンジンも世代が変わったのはいわゆる後期になってから・・・1988年あたりですから、デビューから6年経過・・・ですし、ま、サスペンションはストラット+セミトレで前々から変わっていませんが、考え方やアライメントは相当変わってますけど。

ま、ドイツ車が往々にして・・・なんですが、フルモデルチェンジでいきなり完全新設計、ってやらないことが多いんですよね。特に昔は。
ですから、ふんだんに手をかけ・・・という風評って、設計が変わらず熟成しただけの話だとも思うんですよ。
ま、その良し悪しは別の話ですが。

>4発の方が6発よりもトータルバランスは良いそうですね。

車体としてはそうでしょうね。
ただ、力がなくて遅いですよ。運動性能はよくても、動力性能はイマイチって感じです。
贅沢を言えば、遅い分だけ燃費がもうちょっとよくてもいいのではないか、とも思うんですけどね。

さて、

> さて、私のクルマは何でしょう?

VW GolfのVR6あたりですか?
想像ですけど。
Re: 手抜きのナイ・・・ 投稿者:さんどろ 投稿日:2008/01/15(Tue) 01:25 No.81 Home
>長くなりそうなので、現時点ではこの際

その通りですねぇ。フっておいて何ですが。(笑)

こういうハナシは杯を酌み交わしながら・・・でヤりたいところなんですが、これから数年はお互いムズかしいでしょうか。
キーワードは育児というコトで。(笑)
まぁ、いつかの為にしまっておきましょう。
モデルチェンジの件も然り、ですね。

私はE30M3がスキでした。
でも(当時は)高価くて手も足も出せませんでした・・・。

>遅い分だけ燃費がもうちょっとよくてもいいのでは

遅い分踏んでしまう→燃費下落ってコトは、実はいながきサンがイチバン承知してるんじゃ、と私は踏んでますが(笑)
まぁ、ふた昔前のクルマで燃料マネージメントも現代のクルマと比べれば、ということもありますね。

>VR6あたり

狭角V型はピンポーン、ですよ。
回答はyahooメールアドレスに送っておきますね。
Re: 手抜きのナイ・・・ 投稿者:inagaki 投稿日:2008/01/19(Sat) 10:57 No.84 Home
前期318の燃費が悪い原因はいろいろあるのかもしれませんが、主には燃料マネジメントに原因があるのではないか、と思っております。
特にアイドリング近辺の燃費が悪いこともありますし、燃料の混合比もいまどきに比べてコントロールが大雑把というのがあるのかも知れません。

エンジンの特性としては、昔のBMWのエンジンらしく回転が眠く、しかも低回転のトルクが細いので、静止状態からのスタートは鈍く、では高速巡航では、となると出力がなくて大してスピードも出ません。巡航のスイートスポットは実速で80~90km/h程度でしょうか。したがって高速道路でも大してペースも上がりません。Tipoあたりですと実速で110~130km/hあたりが一番気持ちよかったのに比べるとやっぱり遅いですね。(124Spiderの方が速かったですね。もっともあれは2Lでクルマも小さかったですが)

本年もどうぞよろしく 投稿者:kotaro 投稿日:2008/01/16(Wed) 02:17 No.82 Home [返信]
家族も増えどんな正月だったことでしょう。
私は年末にお引っ越し。新年は昭和の終わりにつくられた
ちょっと古いけど広いマンションで迎えました。
この近くに大変広い公園があるのが気に入っています。
本当に車社会はがけっぷちまで迫られていますが、
乗って味わえる車なら、最後まで乗り続けていたいものですね。

今年もよろしくお願いします。
Re: 本年もどうぞよろしく 投稿者:inagaki 投稿日:2008/01/19(Sat) 10:37 No.83 Home
kotaroさん、ありがとうございます。

>本当に車社会はがけっぷちまで迫られていますが、
>乗って味わえる車なら、最後まで乗り続けていたいものですね。

ごもっともですね。
まだまだ健在なクルマ趣味の方々って、結局クルマという機械のみを楽しむのではなく、クルマでどこかに出かけることを楽しむ方の方が楽しそうな気がするのですが、気のせいでしょうかね。