東京・神田の交通博物館が本日で閉館されました。
中央線の旧万世橋駅に隣接したこの博物館にはいろいろな思い出があります。
小さい頃、博物館といえば交通博物館でした。
昔から乗り物好きだったからでしょうか。なにかにつけて出かける先はここでした。小学3年生の頃、一人で電車に乗ってここに来ました。そのことを学校で先生に話したら(学区から一人で出歩くなんてとんでもないことだということで)大騒ぎになったこともあります。もっとも、本人はたいしたことしたとも思っていなかったんですがね。
その後、何度となく訪れてはいたんですが、最後に行ったのはいつだったかなぁ。かれこれ20年は経っていると思います。
収蔵品は2007年10月に開館する予定の鉄道博物館に全て移すということですから、(今後の展示は鉄道中心になるとのことで自動車や飛行機、船の収蔵品の展示はどうなるのか気になるところではありますが)これらにはしばしのお別れ、という位のものなんですが、建物はそうはいきませんので、子供の頃から親しんだ建物に別れを告げよう、ということで足を運んできました。
いやいや、人だかりでした。
収蔵されている品々は全て移す、ということがアナウンスされているにもかかわらず、(蔵出しということで、普段見えない模型なんかも展示していたからかもしれませんが)デジカメやビデオ、携帯電話のカメラで撮影し放題だわ、子供は泣き叫ぶわ、オタクさんらしき人たちが館内で議論しているわ(こんなところでそんな議論せんで出て行けと思ったが)まぁ、大騒ぎでした。
ともあれ、人ごみを掻き分けながら、ゆっくりと一回りして、昔から楽しませてもらった建物に別れを告げてきました。
またひとつ、昔馴染みのものがなくなってしまいます。
残念ですが。仕方がないんですが。
大宮の鉄道博物館で収蔵品との再開を楽しみにしたいと思います。