月別アーカイブ: 2008年4月

BMWスタイリング考

BMWは、既に乗り換えてしまったので過去形になってしまいました。

まぁ、BMWなんぞに乗るなんてことは、我ながら微塵にも思っていなかったのですが、ひょんな縁でE30に1年ちょっと乗って思ったことを書いてみたいと思います。特にスタイリングについてですが、乗っていた記念の代わりに・・・

こういうネタは、先人がいらっしゃるもので、BMWのデザイン論争 あの車は誰がデザインしたのだろう?というサイトもあって考察もされているのですが、ここでは、モデルごとに私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。




・1500~1800
 1961年のフランクフルトショーデビュー(とモノの本に書いてあるのですが)のモデル。ミケロッティの傑作ですね。最も油が乗っていた頃のミケロッティの実力が遺憾なく発揮されたスタイリング。これが、40年以上たった現代でも迷うことなくBMWのスタイリング、と言えるほど長持ちしています。
キドニーグリル、ヘッドライトの配置、Cピラーのキックなど現代も引き継がれているモチーフはこのモデルで既に完成されていたわけです。






・2002
 1500~1800シリーズからのモデルチェンジで、モチーフはそのままちょっとモダンにリファインしたものですね。社内のスタイリングだとしたら、相当上手くやったなぁ、と思います。ミケロッティがなんらか影響しているとしたら、さもありなん。
オリジナル(1500~1800シリーズ)のプロポーションを保ちつつ、モダンに進化しおり、これはまた結構よくできたスタイリングなんですね。






・E21
 初代5シリーズ(E12)のデビュー(1972年)頃から、BMWはスタイリングを一新することを考えていたようで、色んなところで記事になっておりますが、E12は当時ベルトーネのガンディーニが、E23(初代7)、E24(初代6)はジウジアーロが手がけたと言われ、多分それは本当なんでしょうね。
このE21については、基本的なプロポーションは2002のリファインですが、ジウジアーロのペンが入っているのではないか、と思います。そうでなくてもかなり影響を受けているのは間違いないのではないでしょうか。



・E30
 E30の開発は1976年から始まっていますが、この頃、エルコーレ・スパーダがBMWに参加しています。このモデル、E21から比べるとフロントエンドとリアエンドの形状が変わっているだけでなく、全体的に上下に薄い、低さを強調したスタイリングになっています。
このフロント、リアの形状と全体的に視覚的重心を下げたのはスパーダの手がはいっているのではないか、と考えています。プロポーションの変化がわからなくなっているのは、グリーンハウスの形状まで手を入れていないからでしょうね。多分、そこまで手を入れることを認められなかったのでしょう。ただ、スパーダはこれを皮切りにE32、E34と徐々にプロポーションまで手を入れて、スマートなデザインにしていったのですね。E30→E32→E34と新しいモデルを出すたびに、のびのびとしたスタイリングになってゆき、徐々に発言力を増していったことが伺えます。



・E36
 スパーダのBMWでのスタイリングの集大成がこのモデルだと思いますね。

モダンなFRセダンのプロポーションはかくあるべき、という造形、ディテール。ミケロッティの頃から引きずってきて古くなってきたものを一気に新しくする、かつ伝統と化したモチーフは保ったまま、という難しい仕事を難なくこなしている非常に美しいスタイリングですね。
 惜しむらくは、この頃に内装の材質が変わったり(リサイクルを視野に入れた内装材料)したことから機械的な寿命としてはE30より短くなってしまい、経年に対する品質保持という面では見劣りしてしまうという悲運なモデルとなってしまいました。(まぁ、後期にはずいぶん改善されていたようですが)
このE36のプロポーションは、スパーダがBMWを去った後もE46では基本的に受け継がれているようですが、いかんせんスパーダの考えたディテールはBMWとしても理解しきれなかったように思われます。(まぁ、受け継いだのがクリス・バングルですからね・・・)

 まぁ、こう言ってはなんですが、BMWという会社では社内で新しいスタイリングを生み出すということはあまりやっていないようで、スタイリングというかプロポーションの変革期には何にせよメジャーなスタイリストの手がはいっていると思います。ミケロッティしかり、ジウジアーロしかり、スパーダしかり。社内のスタイリストはスタイリングを変更するまでの力がなかったのか、それとも権限がなかったのか。思うに、BMWという会社の方針というのが後者を選択しているのではないか、とも思えるほどではないでしょうか。
 1500シリーズ~E21~E30~E36という(あえて2002は外しました)メジャーなスタイリングの転換の間は、ずっとリファインの繰り返しをしているのではないか、と思うわけです。(半ば確信に近い)
 そのメジャーなスタイリングを作った人たちを見てみると、みんなイタリア人。自動車のスタイリングに対するイタリア人依存度たるや、恐るべし。(最近はインターナショナルになっちゃって、そうでもないかもしれませんが)

・2010/9/12 記事修正
今まで、本記事は別ページに置いてありましたが、ここに移しました。

アストラ 靴の履き替え

アストラのタイアを交換してきました。
納車時には、Nokianのスタッドレスが装着されていて、そのままにしていたのですが、さすがに製造年月も古く、いまさらスタッドレスでもない、ということで交換です。

BSの500siというタイアの出物があったので、これにしました。
(Pirelli好きはどこに行ったのだ?というツッコミは無視・・・まぁ、財布の都合なのですが)

まだちょっとしか走っていませんが、静かでよさそうです。
4/26 タイア交換時点の走行距離:58021km 

アストラ 修理完了

ASTRA CARAVANですが、クランクのフロントシール(ベルトのプーリーの根元のところ)からのオイル漏れから戻ってきました。

当初、
・タイミングベルトにオイルが飛散しているのであれば、交換すべき
・ベルトを交換するなら、テンショナも交換すべき
・ウォーターポンプもチェックして、一度も交換していなければ交換すべき

とかなり広範囲のメニューになる可能性が指摘されておりましたが、
結果としては、フロントシールの交換だけで済んだということで、覚悟していたよりもオサイフにもやさしい結果となりました。
ウォーターポンプについては、以前に交換された形跡(当然、私の手に渡る前)があって、ガタも出ていないこと、タイミングベルトまでオイルは飛散していなかったこと、テンショナもガタが出ていなかったということで、この3点については現時点では大丈夫でしょう、という診断との由。

今回の工場曰く、オペルのエンジンでタイミングベルトにまつわるトラブルは、十中八九テンショナかウォーターポンプがダメになってベルトのコマが飛んだり、ロックして切れちゃったり、というのが原因とのことでした。(まぁ、フィアット系のトラブルと一緒なんですねぇ)

アストラ ドック入り

ASTRA CARAVANですが、ドック入りしております。

納車以降、オイルの焦げた臭いと駐車場へのお漏らしが気になっておりました。
オイル量のチェックをすると、どうも減っている様子、こりゃおかしい、ということでドック入りとしました。

整備工場のチェックの結果はクランクのフロントシール(ベルトのプーリーの根元のところ)からのオイル漏れとのこと。
ここから漏れたオイルが駐車場に垂れ、また、マフラーに伝わって焦げていたんですね。

早く戻っておいで。
詳細はまた、帰ってきたらでも。

さくらさくら



横浜の拙宅近辺でも桜が満開です。実際には先週あたりから咲いているのですが、幸か不幸か満開に近くなった時点で花冷えになってしまったので、結構雨が降った割には花も持っています。咲いている期間が長いというのも楽しみが長くてまたいいものですね。