月別アーカイブ: 1997年2月

楽しいパーツあさり


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 私の家から車で約10~20分行くと、G某なるイタリア車、フランス車専門のパーツ屋がありました。(1997年現在)たまたま足を運んで、店員さんといろいろ話し込んでいたら、こんなものを見つけてきました。



| 本日の獲物です(笑)
 

 Picture Copyright Inagaki,Shiro





 このG某というパーツ屋、実は横浜、東京、埼玉、福岡に店のある、ちょっと大きい中古車屋(最近はプジョーやフィアットの正規ディーラでもある)がやっている店でして、(伏せ字にしても雑誌に広告が乗っているから分かってしまうでしょうけど)私はこの中古車屋でTipoを買った関係で知って、休みに少し時間ができると「掘り出しものはないじゃろか」と足を運んでおります。
 今日はパワーウィンドゥのスイッチの照明がつかなくなっていたんで、中古のパーツはないかなと思って店員さんと一緒にストックヤードの方に行くと、ドナーとなるTipoがあるじゃないですか。それもDGT。なんと運悪く正面衝突したようで、前がぐちゃぐちゃ。「あらあら、もったいない」とおもいつつも、車内をあさってパワーウィンドゥのスイッチユニット(電球が半田付けしてあるんで、スイッチごとAssy交換になるんですね)を探したんですが、「ああ、もう持っていかれてますね」の一言。ちょっと残念だったけど、パワーウィンドゥのスイッチ自体が動かなくなっているわけじゃないので、あきらめて「じゃぁ、他には何かないかなぁ」と見回してきました。ってわけで買ってきたパーツというのが

  1. 画像上段右 トランクルーム照明用レンズ(電球のカバー)
  2. 画像上段左 蓋付きの灰皿トリム(シガーライタユニット付き)
  3. 画像下段  パーセルシェルフ(トランク部のカバー)用の吊りひも

の3点です。
 1.については、買ったときから付いていなかったので、そのうち取り寄せようかなぁと思っていたんですが、なくて困るものでもないので特に気にしていなかったんです.が、ドナーのリアハッチを明けて物色したところ、「あ、こいつには付いてる」ってわけで、キープ。
 2.については、今付いているやつは私の不注意で蓋のヒンジを折っていて、蓋がはずれやすくなっているので、これも「これ幸い」とキープ。
 3.についても、今付いているやつのプラスチック製のフックが折れていてぶらぶらになっているので、「これもいい?」ってなわけでキープ。
 結局、いろいろ見つけるうちに「これはいくら?あ、これ足すといくら?」ってなわけで以上の3点をあさってきたわけです。総額600円(!)
 一点一点は安い部品ですけど、いざ手に入れようとすると大変。店員さんいわく、「こういうのって、いざ図面を見て取り寄せると大変なんですよねぇ」とのこと。私としても店にしても実際にものを見ながら確保できるのでうれしいもんです。すぐに手に入るし。安いし。
 これだから、部品屋(解体屋)を物色するのはやめられません。

自動車の暖気方法

(2003年09月14日 修正)

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 寒い季節です。自動車好きの皆さん、愛車の暖気ってどうやっていますか?今時の車好きには常識かもしれませんが・・・





こいつはFIATのいわゆる"Super Fire"エンジンの2.0L、5気筒バージョンです。このページの画像はこの手で攻めてみましょうか。

FIAT "Super Fire" 2.0L 20V

Picture Copyright "Fiat.com" "http://www.fiat.com/





 冬場に限らないんですけど、暖気運転をしよう・ということで、エンジンをかけたらアイドリングのまま水温計の針が動くまで・なんてことは常識のようですね。でも、これって正しいんでしょうか。ちょっと検証してみようかと思います。

 暖気運転というのは、「暖まっている状態が効率的な部品を暖めるため」にするものですよね。さて、水温計の針が・という方法ってのは適切な方法でしょうか。
 自動車の構成部品で暖かい状態が効率的なものって、やはりエンジンとミッション、ディファレンシャルの3つでしょう。大ざっぱに言って。つまり、暖気運転ってこの3つを暖めるためだといえるでしょう。先の水温計・(くどいなぁ)方式には2つの間違いがあると思います。

・ひとつめ・
 この方式で暖まるのはエンジンの冷却水とエンジンオイルだけ。ミッションやディファレンシャルは暖めないてがんがん飛ばして車は傷まない?いや、当然痛みます。

・ふたつめ・
 アイドリング中というのは混合気を濃くしているわけで、通常走っている状態の混合気に合わせてある触媒では排ガスの浄化能力が落ちて、有害なガスをばらまく結果になります。排ガス規制前の車であっても、アイドリング中はより有害なガスをばらまいていることになるわけです。

 つまり、時間ばっかりかかってあんまり意味がない、と私は思うんですね。



Super Fireの1.8L版ですね。FIAT barchettaや本国仕様のCoupe FIATに搭載されてますよね。Brava/Bravoにも搭載されてましたっけ。
ちなみに、2003年9月に入手したPunto HGTのエンジンもこれ。この記事書いたときにはまさかこのエンジンを使ったクルマに乗ることになるとは思っていませんでしたが(笑・Sep.2003追記)

FIAT "Super Fire" 1.8L 16V

Picture Copyright "Fiat.com" "http://www.fiat.com/



 それでは、どういう「暖気」が車に優しいんでしょう。私は次のような段取りで「暖気」しています。

  1. エンジンをかける。キャブの車の場合はここで回転が安定するまで待つ(それでも数秒~数十秒)
  2. おもむろに走り出す。ただし、ギアチェンジがスムーズになるまでは出来るだけ負荷をかけないように、出来るだけゆっくりと走る。急発進やスロットルべた踏みは厳禁。水温計はあまり気にしない。
  3. ギアチェンジがスムーズになったら暖気完了。

 エンジンを最も消耗させるのは、「エンジンをかける行為」つまり「ドライスタート」です。エンジンが動いてしまえば、オイルはエンジン内を圧送され、現在のマルチグレードオイルを使用している限り、一般的にオイルが冷え切っていてもオイルの性能通りの潤滑は行われます。だって、よほど好きな方以外は下が10Wとか15Wなんてオイルを使ってますよね。疑問に思う方はもう一度オイルの規格を調べてみてください。SAEの規格ではそれらは相当低い温度から潤滑ができるようになっているはずです。したがって、エンジン自体は冷え切っていてもそのまま回しても少なくとも潤滑に関しては問題がない訳です。確かに、エンジンは暖かい状態で性能が発揮できるように作ってありますが、それをカバーするためにゆっくりと走る・と。
 また、ディファレンシャルやミッションには、それ自体に熱源がありません。(ミニみたいにミッションオイルとエンジンオイルが一緒のやつは例外でしょうけど)したがって、動かしてやらなければ(つまり、走ってやらなければ)暖まらないのです。エンジンをかけてすぐに走り出しても、エンジンが先に暖まり、ミッションはその次です。(当然、ディファレンシャルもエンジンの後です)経験的に。





 Super Fireの2.0L、5気筒のターボ版です。しかし、Volvo850といい、こいつといい、5気筒のエンジンを横置きFFにレイアウトするなんて・ちょっと前には考えられなかったんですけどねぇ


FIAT "Super Fire" 2.0L 20V turbo

Picture Copyright "Fiat.com" "http://www.fiat.com/





 結局のところ、車にも、ひいては環境にもこの方法の方がやさしいと思うんですが。どうしてもこの方法が嫌って方には、フェラーリのFormula1カーのウォーミングアップ法をご紹介しましょう。方法は簡単。ファンヒータを使って(ジェットヒータなどですね)ラジエータとオイルクーラを1~2時間暖めてやるのです。(気温によっても当然時間が異なるそうですが)まぁ、この方法が一番車には優しいでしょうけどねぇ。(笑)