E30は、その後も、まぁ普通のアシとして、活躍しています。いろいろボロになっている部分とかを除けば、特に不自由ありませんから大したものです。まぁ、ワタシにかかれば多少の古さとか不自由さなんぞどうってことないのですが、このクルマの場合は、機械○ンチのウチのカミサンもちゃんと運転できたので、そういうことからも、「まぁ、普通」といっても問題ないでしょう。
しかし、改めて言いますが、このクルマ、20年前のクルマなんですよ。20年前の日本車なんか*******(以下自粛)
ところで、E30ってクルマは、BMW車のスタイルの変化点にあると思うんですね。3シリーズで言えば、E21なんかは明らかに2002のスタイルを引きずっているわけです。年代が変わったということで、ディテールとか造形とかは新しいけど、プロポーションは2002のままですからね。対してE30では、低くて精悍に見えるようなカタチを狙っていると思うのです。どこかのサイトで、E30はこの頃のBMWのチーフスタイリスト、Paul Bracqの作品だ、と書かれていましたが、実はErcole Spadaがかなりの線を引いたのではないか、と思います。(事実関係はわかりませんよ。あくまでも想像ですが)後のE32とかE34(これらはSpadaの作品と言われてますよね)なんかにむしろ近いじゃないですか。
Spadaが本領を発揮したのはやはりE36だと思うのですが、E30→E32→E34→E36と見比べていくと、徐々に彼が作りたかったカタチを実現していったのだろうなぁと思います。そう考えると、E30は彼がBMWに行った1976年から開発が開始しているわけですが、制約もまた多かったんだろうなぁ、と思いますね。過渡期のスタイリングなんでしょうね。
はい。内装です。
どこかで見たようなアングルの写真を私も撮ってみました。
最近、内装を剥ぐってみたのですが、びっくりすることにパネルとかをとめているスナップとかネジがきちんと元通りのところに(これが手探りで、見なくても!)入っていって、ちゃんと固定できるのです。日本車だって、そういうの怪しいですからね。内装元に戻していると1本位は斜めにネジが入っちゃうとか。