最初に言っておきますが、私は医療従事者ではありません。
昨今、巷には刺激の強い意見であったり、数字だったりが転がっているように思われますが、これを機会に数値を冷静に見てみようと考えました。
かなり取り留めない殴り書きの類と思っていただくのが正確でしょう。
ま、私見は取り除こうとしたつもりですが、アテにだけはされないようにお願いいたします。
上記のグラフは、厚生労働省が連日発表している数字を拾ったものです。
2/6からスタートして、現時点では3/26までの日本国内の発生状況を転記し、グラフ化したものです。
1.PCR陽性者
これは累計値です。PCR陽性者が増加するにつれこの値は増え、値が横ばいになった時には陽性者数が増えなくなる、ということを示します。
この値の増分のみが報道され、「増え続けている!」ことが問題!と聞こえますが、累計なので今は増えるのが当たり前です。問題は増え方です。
2.退院者
PCR陽性者の中で、無症状→退院となった人数と有症状→退院となった人数の合算です。PCR陽性者のうち、回復された方の人数です。
この数字も累計なので、増えていきます。この値と死亡者の合算がPCR陽性者の値に届き、増えなくなるとこの感染症は収まったと考えてよいでしょう。
3.入院者数
PCR陽性者の中で、無症状の入院者、有症状の入院者の人数の合算です。今回の感染者数が拡大方向のときは増え、収束方向の時は減ります。この数字はまずは増え、最大値となったのち減ってゆくはずです。
4.PCR陽性・有症状・死亡
いわゆる死亡者数の累計です。これも増え続け、この値が横ばいになった時には陽性者数が増えなくなる、ということを示します。
5.死亡/PCR陽性
PCR陽性者のうちの死亡者の割合です。いわゆる致死率に連動するでしょう。
6.退院者/PCR陽性
PCR陽性者のうちの退院者の割合です。
この割合が大きくなってゆくときは、PCR陽性者の増加よりも回復されて退院した方の数が増えることを示します。
上記1.の数値は、PCR検査にて補足された分だけ増えます。一方、退院者数は入院後回復され、経過良好となって初めて増えるので、(これは当てずっぽうの値ですが)少なくとも2~3週間後と思われ、その分だけ反映されるのに遅延があるはず、ということを考慮する必要がありますが、6.の退院者数/PCR陽性者数の値が増えてきているということは悪いことではないと思われます。
ただし、この値が減り始めたときは今以上に警戒する必要があります。
5.の値についても、これが増えるときは致死率が増加することを意味しますが、現状は横ばいです。
以上のことから、現時点では拡大はしているものの、状況は急激に悪化して悲観的になるべき、というレベルではなさそうです。
もちろん、予断は許されない状況ではありますので、警戒を解く時期ではないでしょう。
新型コロナウイルス感染症について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html