Audi Quattroも好きだったりして・・・


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 最近はすっかりFIATをはじめとするイタリア車に傾倒している私ですが、実はアウディクァトロが好きだったりします。動機はWRCでした。
 ちょっと思い出を記してみたいと思います・・



* これがAudi Quattro S1・アウディのGr.Bカーの最終進化型ですね。

Audi Quattro S1 front view

Picture Copyright ” Akira’s Home Page” http://www.asahi-net.or.jp/~fb4a-tkt





 私が自動車雑誌なるものを初めて手にしたのは、たしか中学生の頃と記憶しております。
 今でもそうでしょうが、中学生ごときが手にしやすい雑誌(カートップ誌とかベストカー誌でした・安いですからね)というのは、当然、国産車中心でしたから、最初はリトラクタブルライトのセリカXXなんぞが好きでしたね。ちょっとしたマイナーチェンジやモデルチェンジに一喜一憂していました。
 今から考えると、ちょっと貧しい好みだったなぁとも思いますが(だって、実際には、その車自体が好きだったというより、その車のスペックや、ちょっとしたディテール・サイドステップとかリアスポイラとかのアクセサリを追っかけていただけですから)でも、もう、夢中だったわけですね。これが。そこに、ひとつの事件がおこりました。カートップ誌上だったかと思います。(ベストカー誌かもしれませんが)WCR(WRCに統一される前の呼称のひとつですね・World Championship of Rally)で、初めてチャンピオンになった4輪駆動車、アウディ・クァトロ(・余談ですが、クワトロと書くのは誤記だと思います!Quattroのどこに「ワ」なんて音があるのでしょう!)の勇姿でした。それからは、もうアウディ贔屓。


* 後ろ姿です。



Audi Quattro S1 rear view


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雑誌にWCRの結果が掲載され、037ラリーなどをけちらして優勝したなどという記事でもあれば、ひとり大喜び。市販のビッグ・クァトロ、「超」空力ボディの100、200、あと80、90なんかも、街で見かけるとドキドキしたものです。このころ、少なくとも私の周り(同年代)にはアウディがラリーで活躍しているということを知っている人はいませんでした。私のちょっと酔狂な自動車趣味はこの辺からはじまったのかもしれません。



* こいつがミッドシップ+4輪駆動というレイアウトを引っ提げて登場してきました。もう、生産車の面影はスタイルだけ。中身はもう完全に別物です。現在のカテゴリでいうとITCのラリー版という感じですかね・

Peugeot 205 turbo16

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 その後、スポルト・クァトロの活躍を期待している間にプジョー205ターボ16がデビューし、クァトロはついに勝てなくなってきました。しかし、その後S1にまで進化し、重い、遅いといわれながらも力走を続けたのです。やがて、ランチアの秘密兵器、038・デルタS4が登場し、クァトロは完全に過去のものになってしまいました。そう、037がクァトロのために過去のものになっていったように・そうしているうちにベッテガやヘンリ・トイヴォネンの事故死により、1986シーズンをもってGr.Bの時代が終わっていきました。外誌に伝えられたという、アウディのGr.S(ラリー版”シルエット・フォーミュラ”になるはずだったカテゴリ。Gr.Bでの事故の多発により、Gr.Bの消滅と共にご破算に・個人的には非常に楽しみだったんですが)カーはついに日の目を見ないまま、今に続くGr.Aの時代がやってくるのです。



* プジョーが205turbo16を出してきて、AudiはS1を出してきました。こいつには、絶句しました。初めて見たときには。で、その後、ランチァはこのS4を出してくるわけです。ミッドシップ+4輪駆動(縦置き!)しかもエンジンはターボチャージャとヴォルメトリコ(スーパーチャージャ)が両方ついていました。形から、名前にもなっているデルタの面影は・ないことはないかもしれないけど・別物ってことがよく分かる格好だと思います。

LANCIA DELTA S4

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 この間、私はなぜか205ターボ16、デルタS4、RS200、メトロ6R4などの新型車にはなぜか目もくれず、クァトロS1が消えていくまで、静かにエールを送り続けたのでした。
 しかし、何で私がクァトロに惚れたかを考えてみると・多分、わかりやすかったからだったのでしょうね。一番凝った造りの、いかにも通好みそうなところが。登場初期にオンロード4輪駆動車は未来の先取りをしているような言われ方をしていましたし、自分で車に乗る歳にはまだまだ早かったこともあって、メカ的な側面から興味を持ったのかもしれません。

 でも、こんな思い出があるからか、今もアウディは悪しからず思っているメーカのひとつなんですねぇ。これが。