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Tipoご紹介

(1997年03月01日 訂正)

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 私、InagakiはFIAT Tipoという車に乗っております。こいつに乗りはじめてから、
それまで以上にFIATについて興味を持ちました。
 まずは、Tipoのご紹介から。



FIAT Tipo DGT (1.6L model)

うちのTipoです。

横浜某所にて・




Copyright Inagaki,Shiro



 FIAT Tipo は、1988年にまず5ドア版が発表されました。欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、翌1989年に当時のディーラ、サミットモータースによってまずは1.6Lエンジンを搭載したDGTが日本に輸入されました。ところが、当時FIATには、排ガス規制対応でこのサイズの比較的新しいエンジンの手持ちがなかったためにかなり古いものを搭載したらしく、結果としてこの車の評判を落としたようです。また、本国でも発表後のバリエーションの開発が遅れ、期待されていた2L、16ヴァルブのエンジン(ランチア・デルタ・インテグラーレに搭載されていたものからターボを除いたもの)搭載モデルや、日本国内では必要とされるAT版の登場は遅れに遅れ、サミットモータースがなくなったとき、現在のディーラでもあるフィアット・アンド・アルファロメオ・モータース・ジャパン(1997年1月にフィアット・オート・ジャパンに社名変更)に引き継がれるまでに時間がかかったのも拍車をかけ、エンジンの古さによる評判の低下どころか、FIAT車全体が日本のマーケットから忘れかけられるという事態になり、せっかくのATモデル、「GT」やホットハッチ、「SEDICIVALVOLE(セディチヴァルヴォレ・16Vの意)」が登場しても売れ行きは芳しくなく、やがて95年初頭、後継である「ブラーヴァ」、「ブラーヴォ」の登場を待たずして、残念ながらカタログから落ちてしまいました。



FIAT Tipo 3door model


・とうとう日本に入らなかった3ドア版です。実車を一度見てみたいものです。



Copyright “The Fiat-Tipo Pages”





やはり「イタ車=壊れる」というイメージは根強いものがありますし、(実際、とんでもないところが壊れたりするのですが(笑))この評判を打破するためにはやはりしっかりとしたディーラによるサポートがないとダメなのでしょう。また、こいつの4ドアセダン版の「テムプラ」も入りましたが、こいつもめったに見かけないし、本国で93年に発表された3ドア版は「輸入」の「ゆ」の字もありませんでした。

 こいつがどのクラスかというと、輸入車では、VW・ゴルフ、オペル・アストラ、ルノー19、シトロエンZXの、国産車ではちょうどカローラ、サニーなどのクラス(いわゆるCセグメント)になります。4m弱×1.7mの手頃なサイズのボディはIDEAによるデザインも秀逸です。ちなみに、ヨーロッパではこれらのライバルと対等に渡り合い、結構な数が売れたようですが・




FIAT Tipo 2.0 i.e. “SEDICIVALVOLE”

・これが”SEDICIVALVOLE”、2Lの16V版ですね。



Copyright “the FIAT Image Gallery.”




 ちなみに私のDGTはディーラがフィアット・アンド・アルファロメオ・モータース・ジャパンに変わってからしばらく、1992年まで輸入されたようです。カタログには1993年まであったようです。ちなみに、私のは1992年型です。7月に輸入されて11月に売られたもののようです。しかし、輸入されてから4~5カ月も在庫されていたとは(笑)