たとえ話

まぁ、たとえ話です。

このサイトは、元々クルマ話を主にしているわけで、クルマの話に例えてみます。

10年ほど前、三菱ふそう製の大型トラックの脱輪事故で死傷事故がありました。
設計上の欠陥も、メーカーの対応不備もありました。
車両を運行するユーザー(この場合は運送業者などになるんでしょうが)にも規格外のボルトを使うなど、正しくないこともありました。
一方、他社製のトラックでも過去には同じような事故も発生していたようです。

当時、結果としては三菱ふそうに対しては経営者が逮捕され、制裁措置を受け、三菱車の販売が不振となり、更に欠陥車メーカーとしてのレッテルを貼られたのです。

三菱リコール隠し Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%9A%A0%E3%81%97

対して、わが国の一次産業に対しては、農協も、漁協も、生協も、市場も、メディアも、監督官庁まで不思議と寛容であるように見えて仕方ありません。

汚染土壌・水域で育てた、農産物、水産物、汚染物質が降下した地域で屋外保管されたものを餌に育てられた畜産物の扱いです。

いろいろ不備があるといったって、少なからず情報が出てきている状況にあって、生産者の、また生産者を監督する団体や官庁の行動ひとつひとつが消費者に届くときにどのような影響を与えるのか、どのようなリスクが生じるのか、ということを考えずに生産や販売を続けられる神経が理解できません。

これを自動車メーカーが行ったら、(トラックのユーザーではないけど)一般の消費者は、監督官庁はじめとして、あらゆる方面から制裁を受け、ダメージを受けることになるでしょう。
メーカーとしては、設計を見直し、会社の体制も見直し、更にユーザーに対しては
安心材料を提供するだけでなく、安心であることを証明することが必要になります。残念ながら普通はこれだけでは済みません。欠陥メーカーのイメージを払拭するのには時間も必要になるわけです。

私が一番聞きたくないのは、「これを売らないとこちらの(生産者の)生活が困るんだよ」という発言です。それを売ることによって、消費者はだまされる(だまされるリスクを負う)わけです。それを望むことなく。

置き換えてみてください。仮に自動車メーカー(に限ったことではないが)の関係者が、不具合があることを知っていながら平気な顔をして製品を売ったとして、そのときあなたはそのメーカーに対してどのようなイメージを持ちますか?
その不具合があなたであったり、あなたの家族、友人などに危害を加えるような影響を与えた場合はいかがですか?

私ならば、少なくとも許したくはないですね。

以下、ご参考)

厚労省の犯罪的行為:農産物の放射能汚染を小賢しい悪知恵で過小評価させた菅内閣 ★阿修羅♪ 2011/4/22
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/689.html

「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」 厚生労働省 2002/3
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」に基づく検査における留意事項について 厚生労働省 2011/3/18 
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015is5.pdf