横浜市の空間線量率推移

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横浜市のWebサイトでは、環境科学研究所(横浜市磯子区滝頭一丁目)の屋上に設置された放射線モニタリングポストで測定した、大気中のγ(ガンマ)線量を公開しています。
設置場所が地表から23mということで、その値の絶対値をあてにするかどうかということはあるのですが、空間線量の変化を見ると言う意味では、(定点観測として)有用だと考え、値を拾ってグラフにしてみました。

横浜では、3/15、3/16のいずれも早朝と3/23に線量率のピークがあり、その後は値が下がってきている様子がわかります。
また、9/21の台風15号上陸をはじめ、特に降雨があった際には高めの値が観測されています。
横浜市の発表によると、平成21年度における測定値の平均は、22nGy/h(≒0.022μSv/h)であり、最大44nGy/h~最小20nGy/hとのことですが、これに比べると、空間線量率は依然として事故前より有意に高い値で推移していることがわかります。

横浜市の林市長は、6/1の定例記者会見にて「横浜の線量率は事故前のレベルであり問題ない」との発言をされておりましたが、それから4ヶ月経過した現在でも依然として「問題ない」と言えるレベルにはないと考えます。(「問題ない」というのは少なくとも以前と同じ、平均22nGy/h(≒0.022μSv/h)程度になってからではないでしょうか。
だいたい、そのときには食べ物も安全と言っていたのにいろいろとボロは出る、横浜市内でもホットスポットが見つかる、と対応が後手後手です。全く。

*今回掲載したグラフは報道・商用目的の転載をお断りします。非商用の場合は、転載等のご利用はご自由にどうぞ。(こんなものでよろしければ)

元データはこちら。
横浜市内の放射線空間線量-環境科学研究所(地表から高さ23m)
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/saigai/