新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 日本国内の発生状況を整理してみる(その15)



前回が7/12。2週間半が経過しました。非常事態宣言から16週間くらいです。(少し投稿に間が空いてしまいました)

報道でも「過去最大の」という見出しが躍っております。実際にPCR陽性者数は増え続けているのですが、扇動にしか見えないのは私だけでしょうか。

・6月末から、PCR陽性者の数は増え続け、これは現時点でも継続している
・対して、6月末以降、死者数の増加が減ってきている。
・重症者数は増加しているものの、重症者数/入院者数では、約1%で推移。これが約1か月継続している状態。

現時点では、上記で指摘した通り、重症者数(の割合)や死者数(の絶対値)は、陽性者数が増加してから1か月経過しても大きく増加に転じていません。また、退院者数の推移では、退院者の増加の立ち上がりが、4月、5月の時に比べて速いように見えます。
下記の忽那医師の記事で指摘されている通り、軽症例が診断され、以前より治療法が確立してきているということは、4月、5月の状態と直接比較することができないのではないでしょうか。
現時点では、もちろん楽観的な見通しが見えているわけではありませんが。

新型コロナが弱毒化しているという根拠はない | Yahoo!ニュース 忽那賢志 | 感染症専門医 2020/7/26(日) 12:27
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200726-00189953/

*以下は、要約として見出しだけ書き出したものなので、ぜひ本文をお読みいただきたいです。
入院者数は増えているが重症者数は増えていない。なぜか。
・第1波では診断されていなかった軽症例が診断されている
・重症者は遅れて増加してくる
・第1波のときよりも治療法が確立してきている

ただし、
新型コロナウイルスが弱毒化している根拠はない