Tipo DGT」カテゴリーアーカイブ

Tipo vol.2 私がTipoを選んだわけ・


(ご注意)
このページは過去の履歴として設置しており、原則として更新は行いません。
記載内容やURIなど、記事は作成時点のものであり、現状と異なっていたりリンクが切れているものがある可能性があります。


  Tipoってどんな車かということは、「うちのTipoご紹介」のページでご紹介しましたが、ここでは私がなんでこいつを買ったのか・・・について書き連ねたいとおもいます。



  私がTipoを知ったのは、日本に輸入されてすぐ。1989年のことでした。当時私はいっぱしの輸入車かぶれになっておりまして、FIATはもちろん、VW GOLFはいいなぁとか、いやルノーは、シトロエンは、アルファもアウディもいいなぁと・ようするにどこの国のどのメーカのどの車種がいい、というものでもなく、まぁこれらのメーカの車は日本車がもっていない雰囲気があることくらいしか知りませんでした。(金がなくて買えなかったのと、維持できないだろうと思っていたのが真相ですけど)ですから、Tipoを知ってから実際に買うまではGOLFクラスの5ドアハッチバックで、欧州のCar of the yearを取った車という程度の知識と、なかなかいいスタイルでちょっとレアな車だなぁ、というイメージしか持っていませんでした。


・これがうちのTipoです。

 場所は成田空港の駐車場です。

 My “Tipo DGT (’92)”

 Picture Copyright Inagaki,Shiro




 ところが私にもチャンスが訪れたんです。Tipoの前に乗っていた某国産車(こいつは知人から安く買って、車内も広くて結構重宝したんですが・・・でも、乗ってておもしろくなかった)を買い換えることにしたとき、意を決してイタ車、フランス車を探すことにしたのです。(というのは、ドイツ勢は比較的高価だったのと、GOLFは知人が乗っていたのでパス・とすると選択肢がないのと、街中でわりとポピュラーなのでおもしろくないだろう、ということで探しませんでした)ただ、乗って楽しい車・といっても、まるっきり趣味だけの車を買う程の金もなければ、飼う甲斐性もありませんから、一応こんな条件をつけて探すことにしたのです。

1)乗って楽しいこと
 せっかく趣味で自動車を買うことにしたのですから、乗ってて楽しい気分になれるってのは重要ですよね。

2)室内が充分に広くて4人ないし5人しっかり乗れて、荷物もしっかり積めること。
でも、下駄や荷車の役目をしてくれないと・この機能がしっかりしていなければ、はっきり言って「オブジェ」になってしまいます。少なくとも今の私には「オブジェ」に維持費を払う甲斐性はありません。

3)私の頭が天井に着かないこと(最重要・笑)
 実は、わたしは180cm少々の身長があるため座高もそれなりにありまして、正直、国産車のほとんどは好みのポジションを取ったとき頭が着きます。シートを寝かせて乗るのが嫌いなので、こいつがクリアされていないとだめですねぇ。(仲間内で私が「座高」で車を選んだと言われるゆえんです)

3)MTであること
 ATのウィークポイントは、減速時に好みの加減の減速がやりにくい(シフトダウンが事実上自由にできない・ロックアップがあってもダメ)ことと、加速時にすでに設定されたシフトアップパターンに合わせてアクセルワークを工夫しないとスムーズに走れない(思い通りに加速できない)・・・要は、私には合わないんですね。こういうの。その点MTだとかなり自由です。幸い、クラッチの操作はあまり苦にならないタチなので・

4)生活を圧迫しない程度に経済的に維持できること
 ビンボーなのが第一ですけど、いつも修理に出ていて乗りたいときに乗れないなんて、精神衛生的にもよろしくありません。もちろん、買える程度に安くないとダメです。

 


・んで、こいつは後ろ姿ですね。

 場所は東関道・酒々井PA。

My “Tipo DGT (’92)” rear view

 Picture Copyright Inagaki,Shiro








 こんな感じで、(予算から中古で)探したんです。で、候補になったのは、

・シトロエン・AX、BX、ZX
・ルノー5
・プジョー405、205、309
・ボルボ480ターボ(!)
・FIAT Uno、Tipo

 ってところでしょうか。AXはちょっと趣味が合わないし、ZXはまだ高価で、MTがない、というわけでボツ。480ターボ(こんなもん探すなって?・笑)は探したけど安くていいタマがなくてボツ。(まぁ、これに乗っていたら今のTipoと別の意味でおもしろかったかもしれませんが)405はMT仕様が高価なグレードしかなくてボツ。309とUnoは知り合いが乗っていたので避けたかったこともあって、Tipoを探したんです。でも、なかなかタマがなくて(あたりまえだ)いったんボツにした奴を捜してみたり、はてはルノー9なんぞ(これも思いっきりレアですけど)にでも走ってみようかと思ったりしていたところ、今乗っているTipo DGT(16Vもよかったんですけど、値段が高くて手がでなかったんです)を見つけたんですね。
 もう、衝動買いもいいところでした。車屋に足を運んだら、たまたま店頭にあるではないですか。一応、試乗はしましたけど、もう舞い上がってましたね。程度を見極めなくては・・・とは思いつつ、「こいつを買おう」と決めていました。
 さて、買ったはいいけど、結果はどうだったか・これがまたいいんですねぇ。どのくらいかというと、私がこんなにFIAT贔屓になってしまって、こんなページを持つようになったのはTipoのおかげです・という説明では不十分でしょうか?
 ま、ネガがない訳じゃないです。結構(懐が)痛い壊れ方も(車にとっては大した壊れかたではなかったという話もあるが)しました。これについてはまたの機会にでも。

Tipoご紹介

(1997年03月01日 訂正)

(ご注意)
このページは過去の履歴として設置しており、原則として更新は行いません。
記載内容やURIなど、記事は作成時点のものであり、現状と異なっていたりリンクが切れているものがある可能性があります。


 私、InagakiはFIAT Tipoという車に乗っております。こいつに乗りはじめてから、
それまで以上にFIATについて興味を持ちました。
 まずは、Tipoのご紹介から。



FIAT Tipo DGT (1.6L model)

うちのTipoです。

横浜某所にて・




Copyright Inagaki,Shiro



 FIAT Tipo は、1988年にまず5ドア版が発表されました。欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、翌1989年に当時のディーラ、サミットモータースによってまずは1.6Lエンジンを搭載したDGTが日本に輸入されました。ところが、当時FIATには、排ガス規制対応でこのサイズの比較的新しいエンジンの手持ちがなかったためにかなり古いものを搭載したらしく、結果としてこの車の評判を落としたようです。また、本国でも発表後のバリエーションの開発が遅れ、期待されていた2L、16ヴァルブのエンジン(ランチア・デルタ・インテグラーレに搭載されていたものからターボを除いたもの)搭載モデルや、日本国内では必要とされるAT版の登場は遅れに遅れ、サミットモータースがなくなったとき、現在のディーラでもあるフィアット・アンド・アルファロメオ・モータース・ジャパン(1997年1月にフィアット・オート・ジャパンに社名変更)に引き継がれるまでに時間がかかったのも拍車をかけ、エンジンの古さによる評判の低下どころか、FIAT車全体が日本のマーケットから忘れかけられるという事態になり、せっかくのATモデル、「GT」やホットハッチ、「SEDICIVALVOLE(セディチヴァルヴォレ・16Vの意)」が登場しても売れ行きは芳しくなく、やがて95年初頭、後継である「ブラーヴァ」、「ブラーヴォ」の登場を待たずして、残念ながらカタログから落ちてしまいました。



FIAT Tipo 3door model


・とうとう日本に入らなかった3ドア版です。実車を一度見てみたいものです。



Copyright “The Fiat-Tipo Pages”





やはり「イタ車=壊れる」というイメージは根強いものがありますし、(実際、とんでもないところが壊れたりするのですが(笑))この評判を打破するためにはやはりしっかりとしたディーラによるサポートがないとダメなのでしょう。また、こいつの4ドアセダン版の「テムプラ」も入りましたが、こいつもめったに見かけないし、本国で93年に発表された3ドア版は「輸入」の「ゆ」の字もありませんでした。

 こいつがどのクラスかというと、輸入車では、VW・ゴルフ、オペル・アストラ、ルノー19、シトロエンZXの、国産車ではちょうどカローラ、サニーなどのクラス(いわゆるCセグメント)になります。4m弱×1.7mの手頃なサイズのボディはIDEAによるデザインも秀逸です。ちなみに、ヨーロッパではこれらのライバルと対等に渡り合い、結構な数が売れたようですが・




FIAT Tipo 2.0 i.e. “SEDICIVALVOLE”

・これが”SEDICIVALVOLE”、2Lの16V版ですね。



Copyright “the FIAT Image Gallery.”




 ちなみに私のDGTはディーラがフィアット・アンド・アルファロメオ・モータース・ジャパンに変わってからしばらく、1992年まで輸入されたようです。カタログには1993年まであったようです。ちなみに、私のは1992年型です。7月に輸入されて11月に売られたもののようです。しかし、輸入されてから4~5カ月も在庫されていたとは(笑)