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「食品の汚染に注意」在日フランス人向け公報・IRSN(9月22日)

ネットで見つけた情報ですが、フランスねこさんがblogにて翻訳・掲載していただいている、フランス放射線防護原子力安全研究(IRSN)が9/22に日本在住のフランス人向けに発表した「福島第一原発事故に関する公報(7)」の記事を転載させていただきます。

日本政府や関連機関からはろくな情報が出てきません。悲しいことですが。
海外の機関からより詳細で厳しい勧告が出ているこの現実・・・

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10月になった

もうすぐあの地震から、あの事故から7ヶ月が経とうとしています。
テレビや新聞は相変わらずですが、ネットから得られる情報は幅広く(善し悪しごっちゃですが)日々参考にさせていただいております。

ここ横浜では、空間線量率こそ、だいぶ落ち着いてはきたものの、今まで注目されていなかった(していなかった)側溝や吹き溜まり、落ち葉ピットなどで(おそらく濃縮され)線量率が高いところが見つかったりしています。
本当は、測定機を導入してでも測って回るのがいいのでしょうが、なかなかそうもいきません。(欲しいのはやまやまですが>ガイガーカウンター)
せめて、リーズナブルな情報を得て気をつけていきたいものです。

食べ物に関しては、正直、失望感が大きいです。
率直に言って、わが国の食品流通は狂っている、と思います。
以前も書きましたが、販売、出荷する都合が優先され、安全かどうかの確証を出そうとしない。
そんな業界が正常と言えるのでしょうか。あえていうなら、農家、漁業関係者、畜産関係者・・・末端の生産者に責任がない、というのはおかしい。彼らに能力がなく、でも生産を続けなければいけないのであれば、その安全を保証すべきは農協や漁協、自治体、関連団体というところがすべきであって、彼らがサポートして消費者に対して安全を保証する、というのが正しい姿なのではないでしょうか。

食品関係は、以前からなぜかそんな姿勢が許されるのですが、私が生業にしている業界(電機業界ですが)では、そんなの許されない。作ったものを保証してゆく姿勢がなくなる、ということはそのものを作らない、売らない、という選択に等しい。

これには、例外な方がいらっしゃるとは思うし、そう信じたいのですが、農水省も、内閣も、自治体も、汚染されている(疑いのある)食品に対して安全性を証明しようと言う姿勢は一切ありません。やみくもに、規準以下です、安全です、というのを繰り返しています。何を信用すればいいのか。
風評被害、という言葉は繰り返されているものの、安全かどうかを確かめる術がない消費者こそ被害者でないのか。今の状態はまさにロシアンルーレット状態ではないのか。

・東北、関東産の野菜は怖くて買えません。→避けるようにする
・米も同じです。→避けるようにする
・牛乳も。ただし、西日本産品は簡単には入手できないので仕方なく県内産。
・水産物も太平洋産(北海道南部~関東近辺)は安心できない。→避けるようにする

まぁ、外食した時点で選択肢はないのですけどね。
我が家には小さい子供がいるので買うものは気をつけてはいます。
食品のうち、最も影響が大きいのは実は米や麦の穀物(主食ですからね)ですが、麦はほぼ輸入品と考えると、最も気をつけるべきは米かもしれません。新米が出始めているこの頃ですが、少なくとも今年は慎重にした方がいいと思っています。

上記は個人的な備忘録代わりです。ご参考にされても結構ですが、正しいという保証はいたしませんのであしからず。

こんなのを公開するのは風評被害を広めているということになるんでしょうかね。(と書くのにも違和感を感じます)

東京電力の会計規則改正についてパブリックコメント募集中

経産省が、東京電力の会計規則改正についてパブリックコメントを募集しています。
締め切りが9/22(明日!)ですが多くの反対意見を送りたいです。
先ほど私も送りました。

パブコメを送ろう「東京電力の会計規則改正はダメ」
http://enecomi.com/wordpress/?p=271

<引用ここから>

経産省が、東京電力の会計規則を改正することについて、パブリックコメントを募集している。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620111033&Mode=0

2011年9月22日までなので、急ぎで「反対」を送りたい。

この改正案は、原発事故の賠償の負担金を実質的に電気料金の原価(営業原価)に組み込むものだ。原価に組み込めば、自動的に電気料金に転嫁されることになる。

本来は、事故の賠償は負債として資産と相殺し、債務超過になれば、東電は破綻、精算されるようにすべきだ。株主や融資の貸し手は責任を逃れ、一般消費者が優先して賠償を負担する理由はないし、経済原則にも反する。

<引用ここまで>

広報よこはま 放射線特集号!

9/10に「広報よこはま 放射線特集号」が横浜市内全戸に配られました。(実は私、まだ現物(紙)を見ていないのですが、先に横浜市のサイトからPDFを確認しました。(14日にアップした記事でもご紹介もしておりますが)
まあ、開いた口がふさがらないというのはこういうことなんでしょうか。

広報よこはま 特別号 放射線特集(23年9月発行)
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/hibakukenkousoudan/kouhou-houshasen.pdf

この4ページ目には 「暫定規制値」は継続して検証し、見直していくもの とありますが、現状が「安全」なのであれば、なんでそんな必要があるのですか。矛盾だらけです。

以前、私が横浜市に対して市民の声を通じて公開質問を行ったことに対する回答は、(判断の根拠に疑問はあるものの)「現状はまず安全」という立場ではなく、「影響について現状を把握・検討してゆく」というものでした。

回答が来た! [公開質問] 認可保育所の園庭における放射線量測定について疑問
http://corsalibera.sytes.net/nicky.cgi?DT=20110707A#20110707A

今回の広報はこれを180度反転させたものです。
また、その回答には、「食品についても暫定規制値を超えるものは出荷制限や出荷自粛等により管理されている」とありましたが、たとえば牛肉の件ではこれが管理できていなかった事実が明らかになっており、何らかの対策が必要な状態のはずです。

横浜の子供たちを放射能から守る会で、本件について抗議声明を発表されております。
私も上記の趣旨にて、この抗議声明に賛同します。

「広報よこはま 放射線特集号」の回収および内容の訂正・謝罪を求める 抗議声明文 横浜ママパパの放射線だより
http://yokohama-konan.info/kogiseimei.html

横浜市は放射性物質に対する意識が低すぎる

こんなニュースを知りました。
さすがに唖然です。

全国初!放射性廃棄物を海面投棄する「南本牧処分場」への下水汚泥焼却灰処分
http://yokohama-konan.info/honmoku.html

さすがに抗議殺到で、「凍結」になったようですが。

だいたい、以下のような話を見ても意識の低さが伺えます。
牛肉の問題については、「流通しているものは検査を経て安全」と言っていたんですよ。横浜市は。十分に責任問題だと思うのですが、謝りさえしていません。いいかげんにしていただきたい。

保育所給食でも汚染牛が使われ、最高8回も食べた園児も・・・。
http://yokohama-konan.info/hoikusho_beef.html
「広報よこはま特別号_放射線特集」について
http://yokohama-konan.info/koho_yokohama.html

南本牧処分場に埋め立て 汚泥焼却灰横浜市方針 年度内、安全性は確認
2011年9月10日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110910/CK2011091002000038.html

<以下引用>

 横浜市は九日、放射性セシウムが検出された下水汚泥の焼却灰を十五日以降、横浜港の南本牧廃棄物最終処分場(中区)に埋め立てると発表した。

 市によると、汚泥焼却灰は、下水処理施設の汚泥資源化センターの南部(金沢区)と北部(鶴見区)で、毎日三十トン排出されている。これまで処分が決まらずに保管されている焼却灰は計約二千七百トンに上り、年度内に埋め立てる方針。

 焼却灰一キロ当たりの最大の放射性セシウム濃度は六四六八ベクレル。市は周辺住民や、運搬や埋め立てを担当する作業員の被ばく量が年間一ミリシーベルトを超えないことや、跡地利用時に敷地の放射線量が年間一〇マイクロシーベルト以下に抑えられることなど、国が求める安全性を確認できたとしている。同処分場から海に排出される水などの検査も、定期的に続ける。

 同処分場は二十一ヘクタールで、二〇一七年度まで使用。埋め立て後は、港湾関連の事務所などで利用される予定だ。 (荒井六貴)

<引用ここまで>