4/21に書いた記事ですが、
ソースがわからないな、と思っていたらなんと東京電力の公開しているデータから簡単に計算できました。(あっけない)
数表でみる東京電力 (2010年7月)
全データ
http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh-all-j.pdf
3. 電力供給設備(分割データ)
http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh03-j.pdf
これの28ページ目を見ると、平成21年度末で、発電設備能力は64,487MW、他社受電分を入れて、77,692MWとなっています。
このうち、原子力は17,308MW、他社受電分を入れて18,188MWです。
また、火力発電所では、地震の影響で以下の発電所が停止しています。
・広野火力発電所 2号機(600MW)、4号機(1,000MW)
・常陸那珂火力発電所 1号機(1,000MW)
今夏までに増強する火力発電所(ガスタービンほか)の能力は210MW
あとは算数です。
「発電設備能力」-「原子力分」-「停止している火力発電所の能力」+「増強分」
東京電力のみでの発電能力は44,789MW、他社受電分を入れると57,114MWとなりました。
今夏の最大予想が55,000MWだとすると、なんと2,000MWの余裕が。
それも、最大予想はピーク時。暑い日の日中分。
昼間に使った揚水発電所は夜の間に水を汲むことができます。
更に更に、この計算は、柏崎狩場原発も全部止めた計算です。
実際には、8月から2基が定期点検予定ですが、残りの2基が発電したとするとこれに(少なく見積もっても)2,200MW加わります。
東京電力のみでの発電能力は46,989MW、他社受電分を入れると59,314MWとなりました。
(計算が少し違うようですが、zakzakの計算とも概ね合いますね)
一体何のための節電?
今すべきは、すべてを日常運転に戻すことではなかったのか。
日常の生活、生産活動を営もうと、首相も言っていたような気が・・・
こんな譬え話もありますけどね.
http://togetter.com/li/125731
認可出力(たぶん非常に甘めに見た最大出力と等しい)と実出力に大きな懸隔があったり,数多の発電所をすべて計画通りに動かすのは制御工学的に至難で,単純な足し算では出せぬ,……てのは極々わかりやすい話だと思いますが如何に.
まぁ,「最大出力70PSのウチのクルマを150台並べて,3時間だけでいいから1万馬力を取り出してみろ」と言われたら「そりゃ無理だ」ということになりましょうでなぁ.
でも現実には,出来るかもしれない,出来ないかもしれない.こりゃぁ私もわかりませぬ.参考になるかどうかわかりませんが,2003年の電力機器のときのプレスリリースを探してきたので,ウチに置いときますのでどぞ.こんときはギリギリで乗り切りましたな.
http://dl.dropbox.com/u/5784213/20030327b.pdf
そう、一番の問題は本当に供給できるかどうかではないのです。
当事者が見通しを根拠をもって説明していないことが問題なのです。
どのような理由でこれだけのリスクがあるから、どの程度の節電が必要なのか、大口の顧客にどの程度の節電依頼をしていて、それが実現するとどの程度の見込みになるのか、とか。
そういうのを説明せずになんとなく上積みを繰り返すから不信感が募るのです。東京電力も、政府も。
割と最近の計算をみつけました。
ポストさんてんいちいち日記
東電の発電設備のエネルギー種類毎の詳細
http://icchou20.blog94.fc2.com/blog-entry-31.html